脳を電気的に刺激することで治療する DBSは脳の内部に手術で小型電極を埋め込み、これで脳の特定の領域を電気的に刺激することにより、様々な精神・神経疾患の症状を沈静化する技術だ。 元々はパーキンソン病や癲癇など身体の震えを伴う病気に適用され、既に世界全体で16万人以上がこの治療を受けているされる。近年は鬱病をはじめ、数多くの病気にまで利用範囲を拡大すべく臨床研究が進められている。 そうした中、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究チームが従来のDBSを改良して、患者各人の鬱症状にパーソナライズ化した新たな治療法を開発。このほど、その研究成果を英ネイチャー・メディシン誌に発表した。 https://www.nature.com/articles/s41591-021-01480-w パーキンソン病などに適用されてきた従来のDBSでは、病気の症状やfMRI画像(脳の断層写真)等