運動の前に糖質を摂取することは、その後の運動中に脂肪の酸化(脂肪をエネルギーにすること)を減少させることがわかっています。最近では、この脂肪の酸化の減少が糖質摂取後、少なくとも4時間持続すると言われています。 運動するときに脂肪をエネルギーにするには、まず脂肪を分解しなければなりません。脂肪の分解はインスリンの増加によって敏感に反応し、抑制されます。脂肪の酸化速度は脂肪の分解速度を上回ることはできないので、脂肪の分解が抑制されれば、脂肪をエネルギーにしにくくなります。 インスリンが空腹時から10~30μU/mlというわずかな増加を示すような糖質摂取でも、運動中の脂肪分解を抑制することによって脂肪酸化を減少させるようです。この研究では絶食(FAST)のままの状態と、糖質の果糖(FRUCTOSE)、ブドウ糖(GLUCOSE)、ブドウ糖+脂質の注射(GLUCOSE+LIPID)を比較しています。
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