放射性物質「ポロニウム210」は、計算上わずか47ng(1億分の4.7グラム)で50%致死線量(4 Sv)の被曝を受けることになる。最大許容身体負荷量は6.8 pg(1兆分の6.8グラム)とされている。また、同位体もすべて強力な放射能を持っている。 ウランの300〜330倍の強さの放射能を持つという表現がされることが多いが、実際にはウランの100億倍の比放射能を有する。このため、昇華性のあるポロニウムは厳重な管理の元で取り扱わなければならないが、アルファー線自体は皮膚の角質層を透過出来ないため、ポロニウムを体内に取り込まない限りは被曝の危険性は少ないともいえる。(外部被曝の危険は低いが、内部被曝はその致死量からも判るとおり致命的である。) 亡命先のロンドンでロシアの元情報将校リトビネンコ氏(43)が変死した事件で、英情報当局は「ロシア情報機関の関係者による毒殺」との見方を強めている。同氏が