githubにはRaspberry Pi Pico(以下Pico)のブートROMを含めたすべてのソースコードが公開されています。 そこでgithub上のコードを参照しながら、電源が投入されてCPUが動作を開始してからPico SDKを使ってユーザが書いたアプリケーションのmain()が呼び出されるまでの流れを追ってみます。 ブートROM Picoに搭載されているSoC、RP2040のアドレス 0x00000000 からにはブートROMが置かれています。これはRP2040内に埋め込まれていて書き換えることはできません。 ソースコード https://github.com/raspberrypi/pico-bootrom/blob/master/bootrom/bootrom_rt0.S PicoのCPUであるArm Cortex-M0+は、リセットされるとメモリの 0x00000000 から