等価線量は、器官・組織の吸収線量に放射線荷重係数と云われる器官・組織のミクロ的にみたエネルギー吸収の仕方による障害の起こし易さの係数を乗じた線量である。係数の数値としては、現在は放射線の種類やエネルギーによって1,5,10,20のいずれかの数値が与えられている。一方、放射線感受性は人体の各器官・組織によって異なる。全身が均等に被ばくすることもあるが、多くの場合は不均等被ばくである。この場合、器官・組織ごとの等価線量を論ずるよりは、被ばくした各器官・組織の放射線感受性の係数を等価線量に乗じて合計し、全身が均等に被ばくした場合に換算した線量として一元的に論ずることが便利である。この係数を組織荷重係数、全身均等被ばくに換算した線量を実効線量と称する。 http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-04-02-02
Photo (Top) View from Empire State Bldg. , New York (エンパイア・ステートビルから、ミッドタウン方面の眺め) * 1.水道水の基準と輸入食品の基準 * 水道水中の放射性ヨウ素-131の放射能濃度の基準は、日本ではこれまで定められておらず、 WHOの基準 10 Bq/L (注1)が参考に用いられている。 しかし、4/4の「水道水中の放射性物質に関する指標等の取扱い等について」 ( 厚生労働省) では、放射性ヨウ素-131の指標は 300 Bq/kg (乳児の摂取は 100 Bq/kg) とされた。 このことを、多くのブログ等が取り上げていて、基準が10~30倍緩和された、などとして 不安をあおっている。 さらに、米国環境保護庁(EPA)の、飲料水における放射性ヨウ素-131の水質基準値 0.111 Bq/L (注2)と比較して、900倍~
ベクレルBqからシーベルトSvへ換算する「線量係数」は、あくまでも「摂取量Bq」に掛け算するべきものであって、「体内残存量Bq」に掛け算してはいけない。 たとえば、ヨウ素131の場合、原子力安全委員会の規定では、体内に入ったヨウ素131が日本人の場合20%が甲状腺に沈積するとされている。 したがって、 「甲状腺沈積量Bq」=0.2×「摂取量Bq」 「甲状腺沈積量」とは、1時的吸入摂取においては、血液中を巡ったヨウ素131が24時間後に甲状腺で最大ピーク量となる、その値のこと。その後は、実効半減期約7日で減っていき、「体内残存量」となる。 (実効半減期とは、物理的半減期8日に排泄などの生物学的半減期を 掛け合わせたもの) ・ ICRP Publication 72: Age-dependent Doses to Members of the Public from Intake of Rad
1 . . . . . . e e e 2 5 18 2 5 0 17 0 2 5 3 25 In / . / / E In E In E 2 6 0 04 6 6 n n n 2 2 2 + + + - - - ^ ^ ^ h h h 7 7 7 A A A 2 3
目次へ 公開: 2011年8月4日 / 最終更新日: 2012年4月1日 更新情報を Twitter で伝えます 放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説 本文(「内部被ばくもシーベルト(でも、ややこしい)」)にも書いたように、内部被ばくによるリスクも、シーベルト(Sv)を単位にする実効線量に換算して、外部被ばくと同じように扱うやり方が ICRP などが認める「公式の考え」の一部になっている。 不幸にして内部被ばくが日常の話題になってしまった今日の日本では、このようなリスクの評価がどういう考え方で、どういう手続きを踏んで行なわれているかは、新たな「常識」として知っておくべきことになったと思う。 内部被ばくについては様々な議論があるわけだが、「公式の考え」を擁護するにせよ批判するにせよ、リスク評価の基本は知っておいたほうがいい。 ここでは、ICRP の内部被
国際放射線防護委員会(ICRP)の 放射性核種の体内摂取に伴う線量評価モデル について (独)日本原子力研究開発機構 東海研究開発センター 核燃料サイクル工学研究所 栗原 治 (1)内部被ばく線量評価モデルの概要 (2)セシウム,ヨウ素,ストロンチウムの体内動態モデル (3)胎児の放射線防護 薬事・食品衛生審議会 食品衛生分科会放射性物質対策部会資料 (平成23年5月13日) 1 内部被ばくとは,放射性物質が 吸入,経口,経皮(創傷)を介して 体内に取り込まれることにより受ける被ばく (職業被ばくでは吸入摂取が主) 個人被ばく線量の評価 外部被ばく線量 内部被ばく線量 個人線量計 放射性核種の 摂取量を評価 預託線量として 評価 外部被ばくと内部被ばく 2 内部被ばく線量評価のための個人モニタリング 体外計測法(直接法) バイオアッセイ法(間接法) 全身または特定器官中の残留放射能を
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