大型連休中の4月30日に千葉県浦安市のマンションで起こった、仙台市の看護師、長谷川かなえさん(23)が刺殺された事件。発生から53日目に殺人容疑で逮捕されたのは、別の階に住むIT関連会社員の男だった。「盗み目的で侵入し、気づかれたので刺した」と犯行を認める供述をする一方、部屋には物色された跡はなく、長谷川さんの財布は残されていた。侵入方法などにも不自然な供述をしているといい、逮捕から1週間以上が経過してもなお、不可解な点が残る。食い違う供述と現場の状況 県警によると、長谷川さんは休暇を利用して現場マンションの2階にある元交際相手の自宅を訪れた。5階に住んでいた西岡大志容疑者(26)との接点は、4月30日午前3時ごろ。長谷川さんが西岡容疑者の後に続いて、オートロックの正面玄関に入る姿が防犯カメラの映像に写っていた。 西岡容疑者は、長谷川さんが郵便受けに残された合鍵を取り出す際に、部屋番号を盗