インボイスについて考えるシリーズ、今回は、いち早くインボイス反対の声をあげて活動を続ける「STOP!インボイス」(正式名称:インボイス制度を考えるフリーランスの会)の小泉さんと阿部さんに話を聞きました。フリーランスで働くお二人だからこその指摘は、インボイスの本質を突いています。 ――正直、インボイス制度が難しすぎてわかりません……。 阿部 たとえばある大工さんが、自分で椅子を作って売るとします。 まず木材を買います。1000円で買ったとしましょう。すると消費税10%なのでプラス100円、合計1100円。経費として支払います。 椅子ができました。3000円で売ろうと思います。3000円が本体価格、消費税がプラス300円、計3300円。この300円の消費税は椅子を買った人から預かったもので、そのまま国に納めていると考えられるかと思います。 だけど、大工さんはすでに木材屋さんに100円を支払って