この記事はCompetitive Programming (2) Advent Calendar 2019 - Adventarの4日目の記事です。 私がC++で競技プログラミングをやり始めた際によく分からなかったものの筆頭がイテレータでした。便利でv.begin(), v.end()のようなお決まりの書き方はできても、少し普段と違うことをしようとすると混乱しがちです。 このようなものは手元で図を描いて整理できるようになる、つまり視覚的に理解できることがとても大事だと思います。そこでイテレータについて「こういう風に理解すると図示しやすくなるかもよ」という視覚的な理解を提示したいと思います。 競技プログラミングでよく使う処理を中心に扱っていきますが、それ以外でC++を書く人にとっても理解の助けになる…かもしれません。 std::vectorのイテレータ まずは一番分かりやすいものからいきます