Ruby言語の正規表現エンジンとしても使われているOnigmo(鬼雲)を高速化したのでその話をします。 Onigmoでは、正規表現のマッチにはバイトコードインタプリタを用いてNFAの実行をしています。バイトコードインタプリタの高速化には古くから知られている技法として、direct threaded codeがあり、この技法を用いればswitch-caseを用いて実装されたインタプリタと比べると間接jumpの除去が行えるなど高速化が期待できます。実際、Onigmoでもswitch-case によるdispatchからこのdirect threaded codeに変えることで高速化しています。 keens.github.io github.com ... と思ったらdirect threaded codeではなく、token threaded codeという実装になっておりました。(ref: