オミクロン株は重症化しにくいといわれる一方、濃厚接触者として隔離される人があふれ、社会機能は麻痺しつつある。緊急事態宣言を求める声も聞こえる。だが、その前になぜ沖縄の先行例を見ないのか。沖縄県専門家会議座長が、いますべきことを緊急提言する。 【写真4枚】この記事の写真を見る *** 〈連日、「過去最高」という枕言葉とともに感染者数が発表されるオミクロン株。学校や幼稚園の休校、休園が激増し、濃厚接触者が多すぎて社会機能が低下し、またぞろ医療逼迫(ひっぱく)が叫ばれている。 だが、はたして大騒ぎするほどの感染症なのだろうか。その実態は、本土より一足先に感染拡大し、ピークアウトした沖縄県のデータが、なによりも如実に物語る。 沖縄県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の座長である、琉球大学大学院感染症・呼吸器・消化器内科の藤田次郎教授の話に、いまこそ耳を傾けるときだろう。〉 厚生労働省は1月28