中国・青島港で6月29日、世界初となる、コンテナを自動輸送する懸垂式スマートモノレールの試行区間での運行が開始した。2019年に山東省港口集団(以下、山東港口)が「懸垂式スマートモノレールコンテナ輸送システム(試行区間)プロジェクト」を提案し、2020年11月に同プロジェクトの実施が調印された。 山東港口の2020年の貨物取扱量は14億2,000万トン、3,147万TEU(20フィートコンテナ換算)で、うち青島港の取扱量は前年比37%の増加となり、コンテナ取扱量増加に伴い、港湾エリアの交通負荷も増大していた。システムは、青島港を管理する山東港口青島港と世界最大の鉄道車両メーカー、中国中車傘下の中車長江集団長江公司によって共同で開発された。 試行区間は全長620メートル、青島港前港湾区自動化埠頭(ふとう)から、人工埠頭コンテナ保管区までをつなぐ。高架軌道の下部にコンテナをつり下げて運ぶため、