オフィス出社かリモートワークの維持か、あるいはハイブリッドか。働く場所がどうあるべきかの議論が続く中、オフィスの在り方が見直されている。コロナ禍に働くという大きな経験を生かすことなく、ただ以前の状態に戻すのでは意味がない。今こそ見つめ直すべき「集う」意義とは。 オカムラ 働き方コンサルティング事業部 ワークデザイン研究所 リサーチセンター 花田 愛所長 大学院修了後、岡村製作所(現オカムラ)入社。専門は芸術工学。空間デザイナーを経て、現在コミュニケーションと空間環境をテーマに、これからの働き方とその空間の在り方についての研究に従事する。博士(学術) 出社かリモートか——。2023年5月の新型コロナウイルス感染症の5類移行を契機に「オフィス回帰」の機運は世界中で高まってきた。海外ではグーグルやアップル、アマゾンなどの大手IT企業でも一定の日数以上の出社を従業員に要請している。リモートワークが