14日投開票の民主党代表選は、菅直人首相と小沢一郎前幹事長が党内を二分する戦いを繰り広げている。勝者は日本国の首相となり、敗者は政治生命さえ危ぶまれる。古代ローマの剣闘士さながらの死闘なのだから盛り上がらないはずはない。 ところが一向に盛り上がらない。まったく胸がときめかない。テレビ討論を見ても白けてしまい、やがて失望感が渦巻く。 参院選で「NO」を突きつけられた人物と、政治とカネの問題で「NO」を突きつけられた人物の争いだから、求心力に乏しい分、批判合戦になろうと予想はしていたが、それにしても見苦しい。 菅陣営が小沢氏を「密室談合」「数の論理」「バラマキ」と攻撃すれば、小沢陣営は「官僚の言いなり」「公約違反」と応酬する。そもそもこれらは野党時代の民主党が、政権政党の自民党に向けたフレーズではなかったか。 両氏は代表選告示直前、鳩山由紀夫前首相を含めたトロイカ体制復活で合意しかけただけに、