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21日に開かれた安倍晋三首相、米国のトランプ大統領、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領の日米韓首脳会談は、表向きは3カ国の結束をアピールした。だが、内実は、北朝鮮になお融和的な態度を続ける文大統領を日米両首脳がジワジワと締め上げる「査問」の場だった。文大統領は針のむしろに座らされた気分だったのではないか。 「北朝鮮への人道支援は逆のメッセージとなる。とても賛成できない」 会談でトランプは、韓国政府が唐突に打ち出した北朝鮮に対する800万ドル(約8億9千万円)相当の人道支援について、強い不快感を示した。 安倍も厳しい表情でこう語った。 「北朝鮮は、核やミサイル開発に回す金がある。その金を人道目的に回すべきじゃないのか?」 トランプは横で深々とうなずいた。 トランプは国連総会の一般討論演説で、北朝鮮の朝鮮労働党委員長、金正恩(キムジョンウン)を「ロケットマン」呼ばわりし、北朝鮮の「完全破壊」に
<挑発が一線を越えないようにしているのは正常者の証しだ。国際社会の圧力にもかかわらず、北朝鮮が核・ミサイル開発をやめない理由は――> Madman Theory(狂人理論)。自分の正気を疑わせて、相手から有利な条件を引き出すというこの外交上の交渉術を、近年よく耳にする。まともな人間が狂人を演じるのは楽な作業じゃないはずだが、ある国のトップは現在うまくやっていると思う。しかも一番巧みにやっているのは恐らく、みんなが思い浮かべるであろう「あの人」ではない。 「I call it the Madman Theory, Bob」。こう切り出して狂人理論の作戦について説明を始めたのは、ベトナム戦争を終わらせることができなくて苦悩していたリチャード・ニクソン米大統領。彼は、ハリー・ハルデマン首席補佐官にこう伝えた。 「私は戦争をやめるためには手段を問わないと、北ベトナムに思わせよう。彼らにこう漏らすん
業績を評価してはいないが… 9月24日は、ドイツの総選挙だ。 ドイツで一番長い伝統を誇るSPD(社民党)が、選挙直前になってさらにずっこけた。今年1月のアンケートで、シュルツ新党首が破竹の勢いでメルケル首相を追い抜いたあの栄光は一瞬のことだった。その後は再びきりもみ状態で落っこちたまま低空飛行が続く。 過去にはブラント首相やシュミット首相を輩出した誉れ高い政党だが、現在、支持率わずか20%。それでもシュルツ党首は演説のたびに、「私は首相になりたい!(Ich möchte Kanzler werden!)」と繰り返しているところが、まことに痛々しい。 一方、現在一番強いCDU(キリスト教民主同盟)も、支持率はたったの36%だ。しかも、ここ数週間の傾向としては下降気味。つまりCDUも、選挙での勝利は確実とはいえ、抜群の人気には程遠い。 現在のドイツ政権は、この両党に、CDUの姉妹党CSU(キリ
東京都の小池知事に近い若狭勝・衆議院議員らは、新党の党名を「希望の党」と決め、来週27日に記者会見を開いて設立を発表する方向で調整を進めていることがわかりました。また、小池知事は、新党の役職に就く意向を固め、具体的な役職は今後の政治情勢などを見極めて判断することにしています。 そして、新党の党名を「希望の党」と決め、来週27日に記者会見を開いて設立を発表する方向で調整を進めていることがわかりました。 小池知事は、去年秋に、この夏の東京都議会議員選挙に向けて、未来に希望を持てる社会を作る必要があるなどとして政治塾「希望の塾」を立ち上げ、4000人の参加者を集めて都議会議員選挙の候補者を擁立しました。 新党の党名も、こうした小池知事の政治理念や意向などを考慮したものと見られます。 また、小池知事は新党の役職に就く意向を固めました。新党への関わりについては22日、「都知事の職務と矛盾するものとは
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