横浜市神奈川区の大口病院で入院患者2人が相次いで中毒死した事件で、大口病院の高橋洋一院長は27日朝、病院前で取材に応じ、「悔しくて仕方がない。何でこんなことになってしまったのか」と語った。 大口病院では夏以降、1日に複数の人が亡くなるなどしたため、高橋院長は院内感染を疑ったが、問題は確認できなかったという。「酸素吸入を必要とするような重篤な症状の方が入院してくるからだと考えていた」と説明した。 院内で点滴に消毒液が混入された疑いが出ていることについて、「内部の人を本当に信じたいが、そういうことを言っている場合ではない。とてもつらいし、恐ろしい」。ナースステーションに置いていた看護師の服が切り裂かれるなど、4月以降にトラブルが相次いでいたが、「大きな問題に展開するとは思っていなかった」と話した。(天野彩)