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ブックマーク / hb.matsumoto-r.jp (11)

  • エンジニアや研究者からマネージャーや経営者になる時の不安について - 人間とウェブの未来

    自分は元々とにかく技術志向のエンジニアであり研究者であった。とにかくコードを書いたり論文を書いたりすることが生き甲斐であった。 そんな自分が数年前に色々考えた結果、マネージャーや経営者の道を志すようになったのだが、その際によく聞かれることがある。「技術を中心にやれなくなる不安や葛藤はなかったんですか?」と。 その答えとしては「その不安や葛藤はない」である。なぜかというと、マネージャーや経営者に強烈な専門性を感じているからだ。勉強すればするほど、あれ、これはエンジニアや研究者の時にやっていた学び方とほとんど変わらないのではないか、と思えているからである。 おそらく僕自身も、かつてはマネージャーや経営者に専門性を見出せておらず、エンジニアからそうなることは考えてもいなかった。むしろ、技術者としての諦めのような風に捉えていたかもしれない。しかし、自分がそこに身を置くにつれて、全くもって雰囲気で適

    エンジニアや研究者からマネージャーや経営者になる時の不安について - 人間とウェブの未来
    ya--mada
    ya--mada 2022/11/02
    リードすることを求められて、そのまま(規模はともかく)経営まで求められるのは、社会化する生き物の性(サガ)みたいなものなのだろうか?アウトプットに責任者を置くのは仕方ないが、生成過程は「場」だけで構わ…
  • コロナ禍で自分の能動的行動が失われて気付いたこと - 人間とウェブの未来

    今週は夏休みなのですが、久々にコロナ禍の1年半を通して自分が色々考えたことをつらつらと書いてみようと思います。 コロナ禍になって最初の半年ぐらい、2020年の夏頃まではある程度これまで通り自分の研究を続けたり、毎日研究のコードを書いたりできていました。もちろん、自分は研究者であるので、ある程度裁量がある一方で、自ら能動的に新しい研究を続けることが仕事でもあるからです。その辺りはもう一つのブログを日誌にしているので今見てもよくわかります。 ところがその辺りから、どうもこれまで当たり前にやり続けてきたことに対して手が動かなくなってきました。これまで、研究をしたりコードを書くことは楽しくて、何のためにと考える前に、国際会議が次々ときたり、国内のアカデミアの活動が波のように押し寄せるので、それに乗り続けられるように自然と行動し続けていました。しかし、コロナ禍でその波がそもそも来なくなってしまいまし

    コロナ禍で自分の能動的行動が失われて気付いたこと - 人間とウェブの未来
  • GMOペパボ株式会社を退職しました - 人間とウェブの未来

    日、2018年9月28日が最終出社日でした。正式には10月末をもって、チーフエンジニアとして務めたGMOペパボ株式会社、また、主席研究員として務めたペパボ研究所を退職します。 現職には2015年4月に入社後、実際には入社前から関わりがあったため、それも含めると約4年間、当に様々な取り組みを行ってきました。チーフエンジニア兼主席研究員として取り組んできた仕事の中で、社外にアウトプットして伝えてきたこと以外の、より社内業務的な内容はなかなか言語化する機会がなかったので、それらを振り返りつつ、転職に至った経緯をお話ししてみます。 2015年入社当時のペパボ福岡の雰囲気は今でもよく覚えており、良くも悪くも様々なところで血気盛んなメンバーによる争いの絶えない雰囲気がありました。 レンタルサーバ、所謂ホスティングサービスという歴史あるサービスを運営していることもあり「Webサービスに関する知見やア

    GMOペパボ株式会社を退職しました - 人間とウェブの未来
  • OSレイヤでWebサーバが起動時に実行するシステムコールを監視し起動完了直前のプロセスをイメージ化する - 人間とウェブの未来

    今回は、Webサーバの実装に依存することなく、OSレイヤでWebサーバソフトウェアが起動時に実行するであろうシステムコールを監視して、そのタイミングでプロセスをイメージ化する方法(PoC)について紹介します。 その前に、まずは前提の一致ということで、僕は以前から、Webサーバプロセスの性質について、プロアクティブ性とリアクティブ性という分類について述べてきました。 プロアクティブ性とリアクティブ性について簡単にまとめると、以下のようになります。 Webサーバ機能のプロアクティブ性とリアクティブ性 突発的なアクセス集中のような変化に耐えうるシステムを構築するためには,負荷の状態に基いて適切なインスタンスの数を決定し,必要以上にコンピュータリソースを使用しないように設計することも重要である. 単一のサーバに高集積にホストが収容可能であり,ホスト単位でのリソース管理を適切に行いながら,セキュリテ

    OSレイヤでWebサーバが起動時に実行するシステムコールを監視し起動完了直前のプロセスをイメージ化する - 人間とウェブの未来
    ya--mada
    ya--mada 2018/04/25
    CRIUでイメージ化
  • エンジニアリングや研究開発について思うこと - 人間とウェブの未来

    エンジニアリングや研究開発について思うことをこれまで色々とツイートしたりしてきたが、それを改めて短編エッセイ集のようにまとめて整理し、自分の行動原理や思考を言語化して振り返っていた。以下目次。 基礎を学び古典を知る サーベイと評価の重要性 論文という学習と貢献を両立する手法 企業でのスペシャリストに求められるさらなるスキル 技術への深入りの効能 インフラエンジニアのキャリア再び 技術という真にフェアな領域 エンジニアへの動機付けと教育 知識をコードで表現する専門職としてのエンジニア 技術に対する思考 技術力の醸成による先行報酬 エンジニアアウトプットと個人の実績 アカデミアか企業か家族か 楽しいことと貢献とその評価を重ねる 技術と自由 技術が目的 基礎を学び古典を知る 技術力を高めたい、成長したいという前提において、基礎を学ばずに発想で勝負などと、勉強もせずに過去の天才達とに渡り合うほど

    エンジニアリングや研究開発について思うこと - 人間とウェブの未来
  • メール送受信システムを幸せにするべく受信サーバdovecotのmruby拡張を書き始めた - 人間とウェブの未来

    以前、メール送信(SMTP)サーバの振る舞いを制御するために、mrubyで機能拡張できるpmilterというMilterプロトコルベースのミドルウェアを作りました。 hb.matsumoto-r.jp その流れで、メール受信(POPやIMAP)サーバの振る舞いも同様に制御することによって、トータルでメール送受信システムの流量制限だけでなく、アクセス制御や不正な認証の検知、DoSのようなアクセスや大量メールの送受信をうまくプログラマブルな設定を書くことによって解決していきたいと思いはじめ、昨日からpmilterだけでなくメール受信サーバの開発にも取り組みはじめました。 それらのメール系ミドルウェアを組み合わせることにより、既に使われているメールの定番ミドルウェア(Postfixやdovecot)はそのままに、平易に導入できて、性能を落とすことなく自由にRubyで拡張ができるようになる基盤を作

    メール送受信システムを幸せにするべく受信サーバdovecotのmruby拡張を書き始めた - 人間とウェブの未来
  • 高速にリモートホストのポートがListenしているかを調べる - 人間とウェブの未来

    hb.matsumoto-r.jp 以下のエントリは一部誤認が含まれていたので、上記エントリにその旨をまとめましたので御覧ください。 とある事情でミドルウェア上から高速にリモートホストのポートのListenチェックをしたくなりました。ローカルホストのポートであれば、/procやnetlinkなどを使って素早くチェックする方法がありますが、今回は対象がリモートホストなのでソケットでなんとかする必要があります。 そこで、誰もがまず思いつくのは、connect()システムコールによってリモートホストのポートに接続しにいって、connectできればOK、できなければNGと判定する方法があり得るでしょう。(高負荷時に接続できないパターンはListenしていないと判定してよい) そこで一旦、最低限socket()システムコールとconnect()システムコールで接続する時のパケットをtcpdumpで眺

    高速にリモートホストのポートがListenしているかを調べる - 人間とウェブの未来
  • CPU使用率100%のWebサーバをOSのチューニングだけでCPU使用率20%まで改善する - 人間とウェブの未来

    こんばんは、 @matsumotoryです。 hb.matsumoto-r.jp 上記エントリにおいて、プロセスの大量メモリ確保に伴うページテーブルサイズとベージテーブルエントリ数の肥大化によるcloneやexecveの性能劣化とCPU使用時間の専有問題、および、それらの解決方法についてシステムコールレベルで確認しました。 そこで今回は、システムコールやそのカーネル内部の処理の性能、というよりは、より実践的な環境であるApache httpdとmod_cgiを用いて、phpinfo()を実行するだけのCGIに対してベンチマークをかけた時にどれぐらいCPUのidleが空くか、システムCPUの使用量が変わるかを、前回示した解決方法の1つであるHugePagesを使うかどうかの観点で比較してみましょう。 特定条件下のWebサーバ環境のシステムCPUに起因する高負荷問題から、システムコールやカーネ

    CPU使用率100%のWebサーバをOSのチューニングだけでCPU使用率20%まで改善する - 人間とウェブの未来
  • 1月から5月の技術関連の登壇資料まとめと振り返り - 人間とウェブの未来

    1月から上期がはじまり、昨年は出産関連などで9月を最後にあまり登壇できていなかったので、今年は頑張るぞ〜と意気込んでいたわけですが、怒涛のように登壇依頼がやってきて、やばいこれはきついぞ!と思いながらもなんとか一段落するところまでやり切れたのでちょっとどこかに旅にでたいです。 その前に、結構登壇して色々喋ったり資料作ったりしたので、時系列でまとめておきます。 今期は技術カンファレンスだけでなく、学術研究方面でも発表できたので、自分の立ち位置としてはわりと網羅的に発表できたかなと思います。 全体 まずは以下に1月から5月までの全体の発表実績をリスト化しました。 松亮介, ロリポップ!で目指すPHPのためのセキュリティと性能要件を同時に満たすサーバホスティング技術, PHPカンファレンス福岡2016, 2016年5月. 松亮介, なめらかなシステムのアイデアと概要設計: 生命の観点からWe

    1月から5月の技術関連の登壇資料まとめと振り返り - 人間とウェブの未来
  • Webサーバのベンチマークツールはh2loadが便利 - 人間とウェブの未来

    Webサーバのベンチマークをとるのが趣味になりつつあるmatsumotoryです。 Webサーバのベンチマークについては、abからはじまりwrk等を使っていたのですが、最近ではほぼh2loadを使っています。 h2loadはnghttp2というHTTP/2ライブラリのアプリケーションに含まれているツールですが、 HTTP/2(SPDYも)とHTTP/1.xに両対応している ベンチマーク側の同時スレッド数を増やせる TLS及びSNIもサポートしている 最小、最大、平均、標準偏差あたりもちゃんとでる ので、色々プロトコルを変えつつ同じベンチマークツールで、値の目安を出すにはとても重宝しています。 Nghttp2: HTTP/2 C Library - nghttp2.org 実行結果のサンプルは例えば以下、 $ h2load -c 100 -n 10000 https://localhost:

    Webサーバのベンチマークツールはh2loadが便利 - 人間とウェブの未来
    ya--mada
    ya--mada 2016/01/14
    h2load
  • mruby事例を中心に「Middleware Configuration as Code」という発表をした #rubykansai - 人間とウェブの未来

    今日は第68回Ruby関西勉強会にお誘い頂き、ミドルウェアへのmruby組込みの考え方であるMiddleware Configuration as Codeについて、事例を中心にお話しました。 rubykansai.doorkeeper.jp 会場がファーストサーバさんということで、何やら母校にいくような、地元に帰るような不思議な気持ちになり、いつもとは違う新鮮な気分で発表に取り組む事ができた気がします。 内容としては、まさにMiddleware Configuration as Codeであり、 Middleware Configuration as Codeに至る背景 Middleware Configuration as Codeの定義 Middleware Configuration as Codeの実装やメリット ngx_mrubyの簡単なチュートリアル 弊社(ペパボ)における事

    mruby事例を中心に「Middleware Configuration as Code」という発表をした #rubykansai - 人間とウェブの未来
    ya--mada
    ya--mada 2015/08/08
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