トップニュース「誰が最後に『本』を救うのか?」―出版社の元社員がリアルに描く出版業界の裏側とは? 藤脇邦夫著『断裁処分』 『断裁処分』(藤脇邦夫/ブックマン社) ダ・ヴィンチニュースでは以前、永江朗さんによるノンフィクション『小さな出版社のつくり方』(猿江商會)について取り上げている。 「この本の良さをわかる人だけわかってくれればいい」の思いがあれば、企画から発行まですべて1人でこなすことができる。創業資金も「いい車を1台買える予算があれば、なんとかやっていける」し、資金が不安ならクラウドファンディングを募ったり、兼業したりしながら続けてもいい。情熱と軽いフットワークで自分が読みたい本を作れる“小さな出版社”から、目が離せない……。こんな内容のインタビュー記事だった。 小さな出版社が元気な一方で、小説などを発行してきた老舗出版社は現在、どうしているのか。ラノベやマンガのライツ(版権)事業で