犯人が送った写真まずは、この写真を見ていただきたい。 これは、PC遠隔操作事件の「真犯人」が1月5日未明に報道機関などに送ってきた挑発的なメールに示されたクイズを解いて出てきた映像。「真犯人」は、この猫の首輪に、遠隔操作ウイルスのデータを保存した記憶媒体をつけた、としていた。 マスメディアでも、何度も報じられたこの写真だが、注目していただきたいのは、首輪の状態。折り返しの部分から、裏返しの状態で首にまかれていることが分かる。 犯人が使ったのと同じ首輪。小型犬用で暗がりでステッチが光るのが特徴ちなみに、この首輪と同じ物はこちら(右の写真)。裏側に同じ大きさの記憶媒体をつけて撮ってみた。写真の色調で若干現物の方が色が薄く見えるかもしれないが、留め具やステッチの状況などから、同じものと分かっていただけるだろう。犯人の挑発メールの首輪が裏返しに装着されていることは、左側留め具の先の折り返し部分を見
【第23回】はこちらをご覧ください。 新しい塾に通うのを極度に怖がる息子 年度が替わるこの時期、僕のようにテレビ番組制作に携わっている人間は非常に忙しい。言うまでもなく、年度のスタートに合わせて、番組を新たに始めたり、作り替えたりするからである。 例年と同じく連日、早朝から深夜まで働き、何度か徹夜もしたが、数日前、この時期としては奇跡的に、丸一日休みを取ることができた。休みの前日の午後、妻に電話を入れて「急だけど明日、休めることになったよ」と告げると、彼女からは「ああ、ちょうどよかった。だったら明日の夕方、塾に行ってよ」と頼まれた。 「塾? 何のこと?」と問い返すと、3月末で通っていた学習塾をやめた息子が、新しい塾に行くかどうか迷っているのだという。評判が良い塾なので、妻は通わせたいと考えており、その話は僕も前にちらっと聞いていた。 しかし、人間関係を構築するのを苦手にしている息子は、いつ
第1話 出会い それは僕が大学2年生の夏のことだった。 僕は大教室の片隅で一人ぽつんと平成23年の新司法試験公法系科目第1問を解いていた。 4限の憲法の講義が終わって特にやることもないので、仕方なく司法試験の勉強をしていたのだ。当時は、特別の志望動機があったわけでもないが、将来は弁護士になろうと漠然と考えてた。「道路周辺映像サービスの問題?」 見上げると、机を挟んで向こう側に、女の子がいた。せっかくのロングストレートの髪を赤く染めあげている。髪を染めているということは、不良に違いない。「ああ……ちょっとね、時間つぶしに。もう帰ると……」 言う前に問題文を取り上げられた。「ふぅむ、面白そうなことしてるじゃない。ちょっと見せてよ」 そういって彼女は、僕の目の前にあった問題文を取り上げた。******************************** インターネット上で地図を提供している複数の
答えは、「はい、そうです」。アメリカには、著作隣接権制度に基づく実演家保護の発想は、そもそも存在しないのです。その著作権法において実演家の権利に関する規定もほとんど見当たりません。とくに映画の著作物に関しては、「work made for hire」法理に基づいて一般的に「職務上の著作物」とされるため、この場合に映画製作者が著作者と見なされ、映画製作に参加する当事者間の書面による取り決めがない限り、すべての権利は映画製作者に帰属されてしまいます。 じゃ、アメリカでは、実演家およびその実演はまったく何の保護も受けられないのでしょうか。いや、そうではありません。著作権法による保護というよりも、歴史的にアメリカの実演家は、労働法に基づき強力な職業別労働組合を結成し、映画製作者側との団体協約または個人契約などを通して自分たちのさまざまな権益を獲得してきました。その典型的な例は、映画やテレビ俳優たち
システム開発をめぐる当事者間のトラブルは、たとえ裁判には至らずとも、解決への糸口が見えずに長期化しがちだ。特許庁のシステム開発失敗はその一例だろう。 政府が特許庁の新システム開発の中断を発表してから1年あまり。特許庁は2013年3月の段階で、開発ベンダーだった東芝ソリューションとの契約を解除できていない。「契約をどのような形で終わらせるか、現在も協議中」(特許庁)。 政府が契約を解除するには、成果物の対価から違約金まで、金銭の支払いで合意する必要がある。関係者によれば、特許庁を所管する経済産業省と開発ベンダーの間で、2012年前半の段階でこの合意がほぼできていた。だが2012年12月の政権交代後、政府の閣僚から「開発ベンダーに適正な違約金を求めるべきでは」と注文がつき、交渉の行方が見えなくなった。ベンダーとの契約を解除するプロセスや「Exitルール」が明確でなく、プロジェクトを円滑に中止で
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