「カワミナミチョウと言うんですか」 平野博文官房長官が政府の口蹄疫(こうていえき)対策を発表した19日夕の記者会見で、被害が最も深刻な宮崎県川南町の読み方を、同席した官邸スタッフに何度も確認する一幕があった。平野氏は16日に宮崎県庁で内野宮正英・川南町長と面会しており、被災地への認識不足との批判を招きそうだ。 平野氏は会見で、川南町を含む一定区域内で牛や豚を殺処分する方針などを発表。スタッフが用意したペーパーの読み上げで町名に詰まった。平野氏が「カワミナミチョウ、これ正式になんて言うんですか」と同席したスタッフに助けを求め、スタッフが「カワミナミチョウです」。平野氏は「カワミナミチョウでよいんですね」と応じ、対応策の発表を続けた。 被害を受けた町名をめぐっては、10日に宮崎県を訪問した赤松広隆農林水産相も「カワナミチョウ」と発言し、会談相手の東国原英夫知事から「カワミナミチョウです」