恐れられている南海トラフ地震。その「先祖」の大津波に襲われて、以後200年間も人が住めなかった港がある。 南海トラフ地震には13回の分かっている「先祖」がある。その先祖は大きさもいろいろあって、いちばん最近の東南海地震(1944年)と南海地震(46年)は先祖としては小さめのものだった。 それに比べて宝永地震(1707年)は東日本大震災なみの巨大地震だった。「先祖」は約200年ごとに大きなものが起きるのではないかという学説もある。 1498年に起きた先祖である明応(めいおう)地震は、とてつもない津波を生んだ。 津波でいまの三重県にあった日本三大港のひとつだった港町では、数千軒の家など町全体が跡形もなくさらわれた。そのうえ地形も変わってしまった。 この港は安濃津(あんのつ)。港町の復興は200年後の宝永地震以降にようやく始まったと考えられている。 大津波で壊滅して、歴史からも忘れられてしまった
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