東北大学は、同大大学院医学系研究科の赤池孝章教授らの研究グループが、ヒトを含む哺乳類が硫黄代謝物を利用した新規なエネルギー産生系(硫黄呼吸と命名)を持つことを明らかにしたことを発表した。この成果は10月27日、英国科学誌「Nature Communications」に掲載された。 生物は、生命活動を維持するために酸素を利用してエネルギーを産生している。 ヒトを含む哺乳類は、酸素呼吸によってエネルギーのほとんどを生産しており、生命活動を維持するためには酸素が必須であると考えられていた。しかし、筋肉など酸素消費が大きい組織、造血幹細胞、悪性度の高いがんでは低酸素状態になることが多く、酸素に依存しないエネルギー産生経路が存在する可能性が示唆されてきた。 赤池教授らのグループはこれまでに、硫黄が含まれているアミノ酸(システイン)に、さらに硫黄が付加された物質(システインパースルフィド)が、哺乳類の
![東北大、ヒトを含む哺乳類における「硫黄呼吸」を発見 | マイナビニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a5b87b6a7cdcdf1c13451a3118ab60460e697282/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnews.mynavi.jp%2Ftechplus%2Farticle%2F20171031-a019%2Findex_images%2Findex.jpg)