葬儀サービスのひとつに「エンバーミング」(遺体衛生保全)というものがあるのをご存じだろうか。 エンバーミングとは、遺体に消毒殺菌、防腐、修復、化粧を施し、生前の姿に近づける処置のこと。これにより遺体を長期にわたって保つこともできるため、時間にとらわれずにお別れをすることも可能だ。これらの処置を施す技術者を「エンバーマー」という。 エンバーマーの彼ら彼女らは、何に魅力を感じてこの仕事を選び、プロとして働き続けているのか――。IFSA(日本遺体衛生保全協会)認定のスーパーバイザーで、専門葬儀社最大手の公益社の大阪本社・エンバーミング事業部に勤務する安西涼子スーパーバイザー (43歳)に話を聞いた。 前回:親から反対も19歳で「湯灌師」目指した彼女の決意 美容エステ勤務→中国留学 安西さんが、31歳でエンバーマーになるまでのプロフィールはユニークだ。 人をきれいにすることに興味があった安西さん。
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