すべては1979年から始まった ――21世紀を方向づけた反逆者たち クリスチャン・カリル著 北川知子訳 ◆過激なイスラム主義者台頭の源流をたどるリアルな現代史 「イスラム国(ISIS)」など、イスラム系過激派が世界中を震撼させています。でも、少なからずの日本人にとってイスラムは遠い世界。そもそもなぜ、こんなにイスラム主義者が活発に活動しているのか、という疑問が増している方もいるのではないでしょうか。 ベテラン・ジャーナリストが書き下ろし、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙Best of 2013にも選ばれた本書は、その問いを解くうえでも必読の一冊となります。 本書が描くのは1979年前後の世界情勢。その年、イギリスでは、サッチャーが女性初の首相に就任。中国では鄧小平が経済改革を開始。イランでは、ホメイニーが国王を追放し、イラン・イスラム共和国を樹立。ヨーロッパでは、初の東欧出身ローマ法王