民主党の小沢幹事長は16日午後の党大会で、予定していた議案報告を急きょ、あいさつに変更した。うっすら笑みを浮かべて登壇し、新年のあいさつを始めたが、すぐ険しい表情に変わり、「今までの経緯と今後の決意を申し上げたい」と事件について語り出した。 「与えられた職責を全力で果たしていくと同時に、こういう権力の行使の仕方について、全面的に対決して参りたい」 演壇を両手でたたきながら、幹事長続投と検察との対決を宣言すると、神妙に聞き入っていた国会議員らから「よーし」という声援や拍手が一斉にわいた。党のホームページにもすぐに、「このあいさつは万雷の拍手で確認された」という文章が掲載された。 突然、議案報告を任された輿石東参院議員会長は、参院選の勝利を訴えるはずが、「衆院選」と読み間違え、会場から指摘を受けた。小沢氏による式次第変更の「ツケ」を回された形の輿石氏は、「ちょこっと斜め読みしただけだから……」