■省エネや渋滞緩和に期待 川崎重工業は12日、来春からニッケル水素電池で動く次世代型低床路面電車「SWIMO(スイモ)」=写真=の受注活動を始めることを明らかにした。先月試作モデルを公表したばかりだが、環境保全や都市の渋滞緩和などの観点から国内外で引き合いが急増しているという。 ニッケル水素電池を搭載した路面電車の商用化は世界で初めて。2010年度までに播磨工場(兵庫県播磨町)に車両、ニッケル水素電池それぞれの製造設備を設け、量産に乗り出す考えだ。 スイモは、3両1編成(全長約15メートル、高さ約3・8メートル、車幅約2・2メートル)。独自開発の大型ニッケル水素電池「ギガセル」を座席下に搭載し、バリアフリーの広い低床スペースを確保した。電池で駆動するので、架線インフラがなくても10キロ程度走行できる。ブレーキをかける際に生じる電力(回生電力)を蓄えることも可能で、大幅な省エネル