DeNAのキュレーションサイトWelqの大炎上に端を発して、様々な「キュレーションメディア」の問題が注目されています。他のサイトから著作権無視でパクった文章や写真をつなぎ合わせただけのいいかげんな記事をありえない激安報酬のクラウドワーカーに大量生産させてSEOテクニックでGoogle検索上位を独占している、といった問題です。 ここではこの「キュレーション」なる語に注目してみます。キュレーションサイト問題を扱ったネットの記事では、キュレーションというのは本来は高度な知識を要するものなのだ、といっていたりしますが、それはどれくらい本当か、というのも問題意識にあります。 一般向けの辞書を引いてみる 研究社の新英和中辞典では、curatorという単語に、「(博物館・図書館などの)館長、主事」という説明が与えられています。いわゆるキュレーションというのは、この語から逆成した造語ではないかと思います。