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人文学に関するyanozのブックマーク (19)

  • 「他者の不合理性」を語ることの無意味さ〜櫻井義秀氏の論考に寄せて〜|ダッヂ丼平

    はじめに『月刊住職』という雑誌がある。「宗派を超えた寺院住職実務情報誌」という、いわば仏の道のプロ向けの月刊誌である。仏教界の話題に限定せず、ひろく宗教に関係した記事も掲載するこの雑誌に、北海道大学大学院の櫻井義秀教授は「現代日の宗教最前線」というタイトルの連載を持っている。連載7回目となる2023年4月号では「キリスト教信者が増えぬ日でなぜ新宗教が教勢拡大できたか」と題し、旧統一教会とエホバの証人という2つのキリスト教系新宗教の布教戦略を比較して論じた。 筆者は母親がエホバの証人の信者であった家庭で育ち、高校生までその宗教コミュニティに参加していた経験から、この教団の教勢拡大(信者数の増加)の歴史について、1970年代から90年代にかけて子育て中の母親たちに聖書が子どものしつけに役立つとする勧誘文句が効果的に入信をうながし、教勢が拡大していったのだと解説するnoteを書いたことがある

    「他者の不合理性」を語ることの無意味さ〜櫻井義秀氏の論考に寄せて〜|ダッヂ丼平
  • Core Ethics vol.19 | 立命館大学大学院 先端総合学術研究科

  • テクストの擁護者たち 近代ヨーロッパにおける人文学の誕生 書評|アンソニー・グラフトン(勁草書房)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    ひとりの個なり、ひとつの時代なり、かつて生きていたものが抱いていた世界像を、忘却から救出するには、どうしたらよいのか。むろん、この問いに答えるしかたはさまざまあるだろう。だが、このような問いの立てかた、問いの形式そのものは、いったいいつ、いかなるかたちで生まれたのであろうか。そして、世界を忘却から救出することによって、ひとは何をしようというのだろうか。 人文学という学問の成立は、この問いと、質的な関係をもつ。人間が発見し、人間が認識した世界のありようを、文化や時代を隔てて掘り起こし、その真価を再発見する精神の働き。出発点は、人間たちの遺した言葉である。言葉の多くは、書承されたテクストとして、現在に伝わる。テクストは伝承の時間を経て、元の姿が損なわれ、原初の透明さも失われている。それを再建し、復元するためには、テクストの綿密な考証と読みが必要だ。その技術を極限まで研ぎ澄ませたところに、人文

    テクストの擁護者たち 近代ヨーロッパにおける人文学の誕生 書評|アンソニー・グラフトン(勁草書房)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
  • 水声通信 -Web Version-

    喪のエクリチュール――フランス現代詩のいくつかの場面 縁起でもない問いから始めるが,もしもあなたが最愛の人を亡くしたらどうするか。だれしも悲嘆に暮れるだろう。老齢に達してからの自然死であっても十分につらいだろうが,とくに不慮の事故や不治の病によって最愛のパートナーを奪われた場合には,なぜ彼女あるいは彼だけが,と神も仏もないことを嘆き,あるいは呪うだろう。それから魂を抜かれたような状態になり,仕事にも何も手が付かず,最悪の場合は彼女あるいは彼の後を追おうとさえするかもしれない。だがしかし,同時に,時間がその悲しみを運び去ってくれることもたしかだ。西洋ではそれを鳥のイメージになぞらえて,「時の翼が悲しみを連れて行ってくれる」というような言い方をするらしい。視点はちがうが,日の諺にも,「去る者は日々に疎し」とある。それが世のことわりというものであり,忘却することができるというのは,ある意味で,

  • http://teapot.lib.ocha.ac.jp/ocha/bitstream/10083/57239/1/p.74-85.pdf

  • Liberal Arts Majors Are the Future of the Tech Industry

    College students who major in the humanities always get asked a certain question. They’re asked it so often—and by so many people—that it should come printed on their diplomas. That question, posed by friends, career counselors, and family, is “What are you planning to do with your degree?” But it might as well be “What are the humanities good for?” A version of this article appeared in the July–A

    Liberal Arts Majors Are the Future of the Tech Industry
  • 人文学は何の役に立つのか? - 道徳的動物日記

    (2020/12/10 追記) この記事で行なった議論を大幅に改訂したものを、晶文社スクラップ・ブックの連載で発表した。どちらかといえば、この記事ではなくそっちを参照してほしい。 s-scrap.com 近年、「学問は役に立つのか?」「人文学を学ぶ意味はあるのか?」「利益を上げない学問に税金を投入する意味はあるのか?」みたいなことが言われることが多くなっているような気がする。大体の場合、やり玉に挙げられるのは人文学や文系の科目全般だったりする。 私は学生時代に人文系の学問を専攻していたし家族にも人文系の大学教授がいるのでわかるのだが、人文系の大学教授の大半は、「人文学は役に立つのか?」あるいは「お前のやっている学問は何かの役に立つのか?」ということを問われると憮然としたり心外だと言わんばかりに憤ったりする。それで「役に立つかどうかという理由で学問をやっている訳ではない」「何かの役に立つから

    人文学は何の役に立つのか? - 道徳的動物日記
  • 野崎次郎のボケ作日記 : 11月13日(日)に開塾 人文系寺小屋@ときわ台

    2016年10月17日17:59 カテゴリ 11月13日(日)に開塾 人文系寺小屋@ときわ台 市民の市民による市民のための学び舎 人文系寺小屋 イカロスの太陽 前野町カルチャースクール 開塾式の日程が決まりました。11月13日(日)午後3時から。 場所:板橋区前野町6-41-17-1F (前野小学校西門真ん前) 式次第: 3:00 説明会、入会手続き 4:00 第一回イベント(講演会、討論会)(初回につき無料、非会員は500円) タイトル:「荻生徂徠の『政談』について 学者はなぜ御用学者となるのか」 講演者 藤野良樹 討論者 中山信行 テキスト:荻生徂徠「政談」現代語訳 尾藤正英 抄訳(講談社学術文庫) 6:00 開塾パーティー(無料でご招待します。初めての方も大歓迎) *説明会、講演会、パーティーご参加の方は、準備の都合がありますので、ご面倒でもご連絡いただきますようお願いいたします。も

    野崎次郎のボケ作日記 : 11月13日(日)に開塾 人文系寺小屋@ときわ台
  • http://jinmoncom.jp/sympo2010/program.text

  • 『夜戦と永遠』佐々木中氏インタビュー

    『夜戦と永遠』佐々木中氏インタビュー 「図書新聞」2009年1月31日号 「永遠の夜戦」の地平とは何か 聞き手・白石嘉治 松潤一郎 重厚長大な『夜戦と永遠――フーコー・ラカン・ルジャンドル』(以文社)という書物が出版された。不可思議で魅惑的な表題であり、内容・文体はそれ以上に 魅力的である。著者の佐々木中氏にインタビューした。聞き手は、白石嘉治氏と松潤一郎氏にお願いした。なお今回、以文社の前瀬宗祐氏に全面的にご協力い ただいた。記して感謝申し上げます。(収録日・12月10日、神田神保町にて。〔須藤巧・誌編集〕) 「現在」をめぐって 白石 このたび『夜戦と永遠――フーコー・ラカン・ルジャンドル』(以文社)という六〇〇頁を超える大著が出版されました。この書物を無視して、おそらく 現代思想を語ることはできない。ここから静かなる鳴動がはじまるのだろうと思います。今日は私と松潤一郎さんから、

  • 虚構とはなにか - あなたのkugyoを埋葬する

    このまえやった勉強会のレジュメの一部を公開します。リアルとかリアリティとかリアルリアリティとか言ってるひとたちの参考になるといいです。リアリズムって言ってるひとたちの参考にはならんでしょうな、このレベルでは。 (前略) ところで、ここでいう虚構とはいったい、なんであろうか。 共通点として、「対応する対象が、この現実世界に存在しない」という点を捉えたとしても、虚構という語の使われかたはなおいくつかの種類に分けることができる。ということは、それらの分類のうちどの「虚構」について議論しているのかを明確にしなくては、そもそも議論が成り立たない、ということだ。 今回はさしあたり、「虚構」を以下の3種に分類してみよう。すなわち、「暴ける虚構」「浸れる虚構」「使える虚構」の3種である。 第1に「暴ける虚構」について。「世界経済共同体党の虚構を暴く」のように、うそ・いつわりといういみで使われる場合である。

    虚構とはなにか - あなたのkugyoを埋葬する
  • 岡崎乾二郎「現代における劇場の可能性──インタビュー〈1〉」

    近代劇場の形成 ──今日は現代における劇場の可能性から、具体的にこれから大阪で催される仮設劇場について話をしていただく予定ですが、まずは劇場という制度の成り立ちについて美術の側から見た視点で伺いたいと思います。美術館という制度が出来たのは近代に入ってからですが、舞台の劇場史ということを考えたら、ギリシャを含めた劇場の歴史の方がずっと古い。その辺りから同質的な部分と違いについて簡単に話してもらえますか。 【岡崎】 一般的に、オペラなどの成立に代表されるようなプロセニアム型の劇場スタイルが定着してくるのは、バロック以降つまり17世紀以降だと言われているんじゃないでしょうか。正面に舞台があって観客がそれに向かって集中し鑑賞する、音楽でいえば、指揮者にオーケストラもまた観客の関心も集中するという形式が成熟するのは18世紀以降。いずれにせよ、現在、見られる劇場の基的スタイルはやはり近代以降生み出さ

  • 連続インタビュー「心の社会性」 第1回 << グローバルCOE「心の社会性に関する教育研究拠点」

    「社会心理学」は、人間が自分をとりまく社会の中でどのような行動をとるか、どんな意識をもつのかという、「社会の一員でありながら、社会を作り出す存在としての人間」を調べる学問です。一人の人間だけを見て心の動きを知るふつうの「心理学」とはちょっと違う。もちろん占いやTVで放送される「心についての不思議なお話」とも違いますよ(笑)。 動物は、環境に適応しようとしていろいろな行動をとるようになってきた。私は、人間の心の動きも同じように環境に適応してできあがってきたと考えています。そして重要なのは、そうした人々の心の働きが社会をつくっている点です。たとえば、一定の秩序やしくみというのは、人間が社会の中で常に他人の心を読み、「自分がこうしたら、それに対して他の人はこうするだろう」と判断して行動することでできてきます。 私は、人間の心とは、自分たちが作り出した社会環境へ適応するための“道具”だと考えていま

  • 『方丈記』と『法句経』……廃仏毀釈の残滓を乗り越えて - ひじる日々

    行く川のながれは絶えずして、しかもの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。 からはじまる鴨長明『方丈記』はひろく知られている日語の古典文学の随一だろう。この文章の出典が、東洋の聖書とも称される超有名な初期仏教経典、『法句経』の一節から取られているということをご存じだろうか? 私はこの説を佐竹昭広『萬葉集再読asin:4582352316』ではじめて知った。 万葉集再読 作者: 佐竹昭広出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/11メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る 佐竹氏が校注を担当された岩波新日古典文学大系『方丈記 徒然草asin:4002400395』では、「ユク河ノナガレハ、絶エズシテ、シカモモトノ水ニアラズ。」に次の註が添えられている。 往く川の流れは瞬時も留ることなく

    『方丈記』と『法句経』……廃仏毀釈の残滓を乗り越えて - ひじる日々
  • 政治学のたそがれ? - on the ground

    最近はを読む機会が減ってネットばかり見ているが、そうすると、この国には政治学者がいないのだろうか、という気になってくる。ネットで目立つのは経済学や社会学、哲学の研究者や批評家・運動家ばかりで、政治学関係の研究者は一様に慎ましい。多少なりとも目に入るのは(人の自称はさておき)政治評論家や政治ジャーナリストの類で、いわゆる政治学者はネット上に一定数散在しているものの、他の分野の人と絡んだり旬の話題に口を出したりすることを避け、近況報告や内輪のコミュニケーションに明け暮れている傾向が強い。 試しにブログ検索で「牧原出」や「待鳥聡史」などを入力してみても、松井さん・砂原さん・山田さんの3ブログ以外はほとんどひっかからない。これは深刻な問題である。他の分野と比べ、政治学者はウェブ上で過疎状態にあるのだ。 事態はネットに限定される話ではない。今、相対的に勢いのある媒体である『思想地図』と「シノドス

    政治学のたそがれ? - on the ground
  • Amazon.co.jp: 古文書の面白さ (新潮選書): 北小路健: 本

    Amazon.co.jp: 古文書の面白さ (新潮選書): 北小路健: 本
    yanoz
    yanoz 2009/12/14
    猫猫先生推薦五つ星
  • 【研究者必見!】"ツタエルコト"はどこにある!? 科学コミュニケーションと学術コミュニケーション【研究者以外も必見!】 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

    一昨日は日図書館情報学会第57回研究大会で発表、昨日は同じく図書館情報学会で他の方の発表とシンポジウムを聞いており、来であればそちらのエントリを先にまとめるべきなのですが。 そちらはまだ記事をまとめきっていないので、先に今日参加してきたサイエンスアゴラ2009でのシンポジウムについてアップします。 ってことで「野家啓一×長尾真×李明喜×折田明子×江渡浩一郎×長神風二×内田麻理香×岡真」と言う、冗談のような豪華メンバーによるシンポジウム、「"ツタエルコト"はどこにある!? 科学コミュニケーションと学術コミュニケーション」に参加してきました! Science Communication: シンポジウム “ツタエルコト”はどこにある!? -科学コミュニケーションと学術コミュニケーション 2009-10-13(Tue): 11月2日(月)は野家啓一×長尾真×李明喜×折田明子×江渡浩一郎×長神

    【研究者必見!】"ツタエルコト"はどこにある!? 科学コミュニケーションと学術コミュニケーション【研究者以外も必見!】 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)
  • 人文学及び社会科学の振興について(報告)-「対話」と「実証」を通じた文明基盤形成への道- 目次:文部科学省

    現在位置 トップ > 政策・審議会 > 審議会情報 > 科学技術・学術審議会 > 学術分科会 > 人文学及び社会科学の振興について(報告)-「対話」と「実証」を通じた文明基盤形成への道- 目次 はじめに 第一章 日の人文学及び社会科学の課題 第一節 「研究水準」に関する課題 (1)独創的な研究成果の創出 (2)歴史や社会に根ざした研究活動の展開 -日で創造された知への関心- 第二節 「研究の細分化」に関する課題 第三節 学問と社会との関係に関する課題 (1)学問と社会との「対話」 (2)社会からの支持 第二章 人文学及び社会科学の学問的特性 第一節 対象 (1)「メタ知識」 (2)「精神価値」、「歴史時間」及び「言語表現」 (3)「社会構造」、「社会変動」及び「社会規範」 「社会」 「社会構造」、「社会変動」及び「社会規範」 第二節 方法 (1)対話的な方法 歴史文化による拘束 経験

    人文学及び社会科学の振興について(報告)-「対話」と「実証」を通じた文明基盤形成への道- 目次:文部科学省
  • Wearable Ideas RLL - 今日のイベントの備忘録:芹沢さん面白い

    『VOL lexicon』刊行記念 芹沢一也+白石嘉治+矢部史郎トークイベント「世界恐慌の中から生まれる”言葉”」開催! ブックファースト新宿店・1Fブルースクエアカフェ内イベントスペース 9/19(土)午後1時30分~午後3時 『VOL lexicon』(以文社)刊行を記念し、芹沢一也×白石嘉治×矢部史郎のトークイベントを開催いたします。 「経済学」の破綻という背景の中で、今人文学は何をしなければならないのか、という問いに、芹沢一也氏と、思想誌『VOL lexicon』の責任編集者である白石嘉治氏、矢部史郎氏が議論を交わします。 はじめに断っておくと、これはメモを前提にした自分のバイアスがかかっている言葉だと思って欲しい。VOL読者ではあるがシノドスについては歯牙にもかけない読書傾向だし、印象論で判断している言いがかりな部分ももしかしたらあるだろうと思う。(橋努についてはアナキズムを誤

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