『DX経営戦略 成熟したデジタル組織をめざして』(NTT出版、2020年10月)は、研究者とコンサルタントで構成する著者らが、企業がディスラプションにどのように対処すべきかを、膨大な調査に裏付けられた明確かな提言として示しています。 企業がデジタルディスラプションにどのように対応していくべきかの実践可能な対処法を提言していますので、ビジネスリーダーの方々が、自身の組織の方向性を考えていくうえで大変参考になります。 そこでここでは、現在の競争過程で企業が目指すべき目標として、「デジタル成熟度」について本書を参考にして整理します。 「デジタル成熟度」は、「テクノロジーが企業経営をどのように変えたか」に関する4年間(4年間で16,000人以上、各年の回答3,700~4,800件)の調査結果を基にして、初期段階、発展段階、成熟段階の3段階に分けて、企業の特質を整理しています。 さらに、調査結果に対