ゲームキャラクターとは、なんのために存在するのか ゲームをプレイしていると、独特の「手触り」を感じるときがある。 実際に自分の手でボタンを操作しているのだから当然のことのように思うかもしれないが、ボタンの触り心地とは別に、サクサクと軽快な「軽さ」を感じるときがあれば、モッサリと鈍重な「重さ」を感じるときもある。 本来であれば挙動の速さや遅さは時間軸の問題であり、動作がキビキビしているのであれば「速い」、動作がモッサリしていれば「遅い」という時間での表現が適切であるはずだ。しかし、ゲームというメディアではなぜかそこにまるで「重量」が存在するかのように感じられることがままある。 ここに、私はゲームというメディアの大きな特徴を見る。プレイヤーがゲーム中のキャラクターを操作するとき、そこには本来であれば存在しないはずの、擬似的な物理フィードバックが感覚的には生じているのだ。 あるゲームに対して「手