「首相臨時代理」に慎重 求心力の急落懸念―政府・与党 2020年08月21日07時15分 健康不安が取り沙汰される安倍晋三首相に対し、政府・与党内では十分な静養を求める声が相次ぐものの、「首相臨時代理」を置くことには慎重論が根強い。「執務不可」を自ら認めたかのようにも受け取られ、求心力の急落から退陣につながる事態を懸念するためだ。 安倍首相、「病状深刻」見方強まる 公務復帰も入院促す声 内閣法9条は「首相に事故のあるとき、または欠けたときは、あらかじめ指定する国務大臣が臨時に首相の職務を行う」と規定。臨時代理となる順番は現在、(1)麻生太郎副総理兼財務相(2)菅義偉官房長官(3)茂木敏充外相(4)高市早苗総務相(5)河野太郎防衛相―と決められている。 一方、「事故のあるとき」の解釈をめぐっては入院を含むかどうかなどが不明確だ。内閣総務官室は「ケース・バイ・ケースで判断する」と説明する。 戦