総務副大臣として秋田県入りし、「平成の大合併」について寺田典城知事(当時)から説明を受ける菅氏(左)=2006年6月 「令和おじさん」の出身地は、いったいどっち? 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選で優勢が伝えられる菅義偉官房長官(71)の出自を巡り、生まれ育った秋田県か、選挙区のある神奈川県かで静かな論争が起きている。今回に限らず、為政者との縁やゆかりをアピールする背景には、「地元から偉い人を輩出した」という誇りと郷土愛があるようだ。 菅氏は総裁選立候補を表明した2日の記者会見で、「雪深い秋田の農家の長男」と自己紹介した。自身のホームページ(HP)にも秋田県雄勝町(現湯沢市)で生まれ、家の手伝いをしながら高校を卒業したと記されている。 ただ、「首相官邸ルール」はちょっと複雑だ。官邸のHPに掲載された現政権の閣僚名簿は自己申告制で、菅氏の出身地は秋田県とある。 同じHP内で、歴代内閣を