大阪大学の大竹文雄氏が、レタスの圃場廃棄(写真「菜っぱ屋の農事だより :北の農家のSOS!!」より転載)は市場メカニズムの結果ではなく、農協主導の価格維持政策で、消費者の利益を侵害していると指摘している(JCER)。 圃場廃棄の写真を市場メカニズムと言う節に載せるのは不適当だそうだ。この主張には賛成せざるをえないが、常に価格維持を図っていない事には、もっと注意しても良いかも知れない。 豊作のときに価格維持政策を行わないと、レタス農家の数が減少すると考えられる。レタス農家の数が減少したら、生産量が平年並み以下のときにレタス価格が上昇する(*1)。「消費者の皆様へレタスを安定してお届けすることも困難となりかねません」と言う農協の説明も、まんざら嘘ではない。廉価な価格か、安定的な価格かのトレードオフになるわけだ。 豊作時の価格維持政策は、保険的な機能を持っている事になる。とは言え、独占利潤で支払