[荒木飛呂彦のコマ割りの原理 - その2]のつづきです。 ◆ ふたたび荒木飛呂彦の奇妙なコマ割り - 読者の平衡感覚を狂わせる もう一度、荒木割りの例を挙げておくことにしましょう。 ◆ 荒木割りとななめルール - 外線と内線のちがい 前章で挙げたコマ割りの諸類型と照らし合わせるならば、 上に挙げた荒木割りは、 ななめルールに則ったものとして分析することが出来るでしょう。 荒木割りで見られる変則的なコマの形は、 全てななめに切り取られた形をしています。 しかしながら、 荒木割りにはななめルールでは分析・説明しきれない要素がある ように思います。 これも先に挙げた『火の鳥』の例と、 もう一度比較して見ることにしましょう。 重要なのは、外側のワク線と内側のワク線の違いです。 『火の鳥』がここまで変則的な割り方をしながら 基準線をしっかり守っているのに対し、 『ジョジョ』は外線だけをななめに割って
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