コガネムシは円偏光(第3版1稿) 初版はこちら 第2版はこちら 図:トルコ産のコガネムシ。左は左円偏光板、右は右円偏光板を通して観察したもの。 第3版前書き コガネムシの反射光が円偏光性を示すことに関しては、自分の中では完結した話になっていて、もはや改訂の必要はないと信じていた。ところが、2009年になって予想していなかったことが2つ生じた。最初の出来事はScience誌掲載されたコガネムシの表皮構造の論文で、コレステリック液晶の欠陥に類似した構造の存在を報告していた。二番目は、構造色研究会のシンポジウムでコガネムシと液晶の関係についての話をという依頼が舞い込んできたことである。折角に機会なので、コガネムシの表皮を自分でも少しばかり顕微鏡をのぞいてシンポジウムの資料を準備した。それを表に出さずにおくのも勿体ないので、その時の資料を含めてこのWebを改訂することにした。前の版との違いは、表皮