ブックマーク / fuyu.hatenablog.com (11)

  • 一連の「弱者男性論」言及から見えて来た「弱者男性」概念のコアとその将来への提言 ―フェミニズムとのコンフリクト― - あなたとあなたの話がしたい

    クリッツァ―さんの「弱者男性論」に批判的に言及した記事を発端として、Twitterはてな匿名ダイアリー(通称「増田」)で「弱者男性」の議論が盛り上がっている。 クリッツァ―さんの記事では「キモくて金のないおっさん」や「かわいそうランキング」、「女性の上昇婚志向」というワードが言及されていることから、Twitterのアルファ弱者男性論客*1の議論を念頭に置いていると思われる。 その一方で、増田の弱者男性論エントリやそこについたブコメを読むと、いわゆる「あてがえ論」とは一緒にしないで欲しいとの見解も頻出しており、どうやらTwitterのアルファ論客による論調こそが「弱者男性論」であると結論づけたのではミスリードな部分があるようだ。 そのような問題意識の元、ただ対立を煽りたいだけの野次馬的言及を慎重に排しつつ、一連の増田とそこに付いたブコメを、当事者的言及と解釈できるものを重視して読み解いてみ

    一連の「弱者男性論」言及から見えて来た「弱者男性」概念のコアとその将来への提言 ―フェミニズムとのコンフリクト― - あなたとあなたの話がしたい
  • 公立中学動物園論争に見る「ダブスタ指摘」論法のくだらなさ - あなたとあなたの話がしたい

    中学受験について、匿名でないと書けないことを伝えたい まぁこんなウダウダ書かなくても公立中出身者ならあの動物園に通わなくていいってので十分良さはわかるよ。2020/12/08 22:32 公立中学を「動物園」と表現したブコメに日頃ポリコレや反差別にうるさい「はてなリベラル」が多くスターを付けているのはダブスタだという論争が話題になっている。 この論争には、私が以前からネットで多用される詭弁的論法の最たるものだと認識している「ダブスタ指摘」論法の問題点が表れていると感じたので、その観点に絞って書きたい。 問題点を指摘する増田を書く 論争が起きているのははてな匿名ダイアリー(通称増田)なので、私も久しぶりに上の増田を書いてみた。 他者の表現の自由を侵害しようと言うのであれば、その表現がどのように表現対象の人権(自由)を侵害する差別的な表現なのか、ということを十分に社会的合意が得られるレベルで示

  • リベラルな非モテ論に共感できない理由 ―絶対的恋愛不可能性と無限に開かれた恋愛可能性の相克― - あなたとあなたの話がしたい

    リベラル非モテ論への反発 小野ほりでいさんの記事を読んで、以前から「リベラル(親フェミニズム的)な非モテ論」のアプローチを理性では理解しつつも自身の過去の非モテ経験に照らし合わせて反発を感じる部分があった私は、何か反論のようなものを書きたい気持ちがあった。一方で、そういう観点で記事を書き始めたら意外に論点が深くなったので、私の非モテ論のコアにある「絶対的恋愛不可能性と無限に開かれた恋愛可能性の乖離による苦しみ」という考え方を用いて各種非モテ論を整理しつつ、何故「リベラル非モテ論」には共感できないのかを考えたい。当事者性を抜きにこの問題を語ることは不可能という立場から、この記事では「非モテ」と言ったときに「交際経験が一度もないが潜在的に恋愛を経験したい欲望のあるヘテロ男性」を主な対象として想定している。 絶対的恋愛不可能性と無限に開かれた恋愛可能性の乖離による苦しみ 恋愛に強烈な苦手意識

    リベラルな非モテ論に共感できない理由 ―絶対的恋愛不可能性と無限に開かれた恋愛可能性の相克― - あなたとあなたの話がしたい
  • 人の変わらない部分を変える必要はない ―ナインティナイン岡村隆史謝罪放送を聴いて― - あなたとあなたの話がしたい

    *1 ナインティナイン岡村さんがセックスワークと貧困に関する不適切発言を謝罪して、矢部さんが「公開説教」した回をradikoのタイムフリーで聴いた感想を書きたい。 矢部さんによる炎上緩和策としての「公開説教」 岡村さんが冒頭から沈痛な様子で謝罪の言葉を述べる中、突如矢部さんが乱入して今日は公開説教しに来たと宣言し、その後はほとんど矢部さん一人の語りが展開される流れだった。 この放送の内容については既にTwitter等で議論されているように様々な切り口で語ることができると思うけれど、私はまず全体的な趣旨の解釈として、矢部さんは殺伐とした炎上騒動をコンテンツ/ショー化された「公開説教」に昇華することで、岡村さんを守ることに多くの面で成功した、というものを採用したい。 そもそも岡村発言の何が悪かったのか そもそもの前提として、岡村発言の何が悪かったかというのはそこまで簡単な問題ではない。思慮に欠

  • 増田に書いた恋愛エントリをまとめてみた - あなたとあなたの話がしたい

    このブログを作る前は「はてな匿名ダイアリー」(通称「増田」)に恋愛エントリを書いていた。これからはまとまった内容の記事はこっちに書くと思うので、今までに書いた増田をまとめてみた。増田は「タイトルで釣り、中身では釣らない」を信条にして書いていた。適宜ブコメやトラバに頂いたコメントを引用する。 脱非モテについて 1. 彼女連れている男がやたらかっこいい件について 一番最初に書いた増田。タイトルも内容も微妙。 2. 彼女ができなかった理由を真剣に考えてみた 彼女ができなかった理由を真剣に考えてみた 恋してる感がハンパない記事2014/09/11 13:48 3. 受け身な男性 BLっぽい釣りタイトル。 4. 恋愛リテラシー 恋愛リテラシー これは気づいた「そのとき」にしか書けない文章。性愛全般に関してそれを記述するのが面倒なのはここで、外部から見ればあれほど不可解に思えた「性愛のある世界」が、経

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  • ぼくは藤沢数希が童貞であることを証明しようと思う。 - あなたとあなたの話がしたい

    ぼくは愛を証明しようと思う。 作者: 藤沢数希出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/06/24メディア: 単行この商品を含むブログを見る 『ぼくは愛を証明しようと思う。』を読んだ。 女性にフラれ続けて落ち込む主人公の27歳弁理士のわたなべ君が、勤務先の特許事務所のクライアントでファンドマネジャーかつ恋愛プレイヤーの永沢さんに、恋愛工学を教わってモテモテになるという小説仕立てで、永沢さんの教えを通して読者も恋愛工学を学べるようになっている。重要な用語は全て太字になっている親切設計だ。 恋愛工学は、一部に「非モテコミット」とか「フレンドシップ戦略」、「モテスパイラル現象」みたいな独自のキャッチ―な用語を持つ以外は、既存のナンパ師のテクニックをトレースしたもののようだ。「ルーティーン」とか「地蔵」とか、どこかで見たような用語もたくさん出て来る。まあ、そんな細かいことは非ナンパ師の私たち

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  • 男性器中心主義を脱してセックスを豊かにする方法 - あなたとあなたの話がしたい

    前の記事では「男の不感症」について書いた。「男の不感症」とは、「男性である自分は男性器で感じなければならない、男性器でしか感じられないという思い込み」のことだと私は定義する。そしてこの思い込みは、パートナーに男性器以外の性感帯を触って貰って感じることができれば脱することができる。これは単純に捉えれば、性に積極的なパートナーを作ろうという身も蓋もない話になってしまうのだけれど、恋愛では、相手にして欲しいことはまず自分からしていく、という考え方が重要になるし、そもそも、男性器以外の性感帯は基的には自分で触っても気持ち良くないので、ポルノを見てオナニーするときのような性感覚――男性器中心主義――を脱しなければ恐らく十分な快感は得られないだろう。 「男はイカなければならない、女をイカせなければならない」という思い込み 「男性である自分は男性器で感じなければならない、男性器でしか感じられないという

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  • 日本のフェミニズムの歴史と非モテの陥る「男女平等」の罠 - あなたとあなたの話がしたい

    一連の「弱者男性」議論と関連した下の匿名ダイアリーを読んでいて、ある既視感に遭遇した。 フェミニズムは、「女性の地位向上」ではなく「ジェンダーの不平等を解消するための運動」(ジェンダーフリー)だと私は理解しているんだけど、その観点から考えれば、女性のジェンダー不平等だけではなく、男性のジェンダー不平等も解消する義務がフェミニズムにはあると思う。少なくとも、理念上無視していい話ではない。 半世紀ほど前までの社会では、男性優位が圧倒的だったから、女性の地位向上だけを訴えていればよかったのだろうけれど、現代社会では女性が男性よりも優位に立っている場面も多くあると思う。それが最も顕著に現れているのが「性愛」の場であり、それゆえ弱者男性論は「非モテ」論と相性がいい。 フェミニズムはジェンダーフリー、男女平等を志向する運動であり、恋愛の場では女性が優位だという論法、これには色々と思うところがある。 「

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  • 共働き世帯の理想と現実 ―忍び寄る「男性稼ぎ手モデル」の影― - あなたとあなたの話がしたい

    今年の4月2日に結婚式を挙げ、との共働き生活も一年ちょっとになる。 当初はに頻繁に怒られることに悩んでいたものの、最近は随分と穏やかになって、仲良く暮らしている。現状の家庭運営はかなり上手くいっていると評価できると思うのだけれど、どこか私の考える理想の共働き世帯の姿とずれているということがいつも気になっている。 私の中の理想の共働き世帯 ―男も女もキャリア形成と家事参加の機会を十分に持てる― まず、私の中にある理想の共働き世帯の有り方として、労働と家事の分担が対等に近く、その両方の活動に充実感を持って参加できているということがある。これを実現するためには、キャリアプランの形成に性差別が無いことと、労働時間が(家事を行うために十分な余裕が持てるほど)短いことが必要になる。具体的には労働時間は1日7時間以下であるべきだと感じている。 現実 ―「男性稼ぎ手モデル」の追認と子育ての不可能性―

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  • 就活オワタ\(^o^)/ - あなたとあなたの話がしたい

    今日、名古屋の小さなIT企業の面接に行って、その場で内定を貰った。これで就活は終わり。マイナビとリクナビから秒速で退会する。学生を過剰な競争に巻き込み、恐怖を糧とするevilな連中との縁を切れたことはまず良かったと思う。 就活の経緯をまとめておく。 祈られ 1. Z社(通信教育大手) 書類とGDの一次選考で祈られ。静岡の社の雰囲気はかなり良かっただけに残念。就活の厳しさを思い知る。 2. I社(ガラス大手) GDの一次選考で祈られ。岩倉に社のある東証一部上場の老舗だけれど、他の就活生は愛知の私大のDQNばかりだった。自分の就職活動の方針が根的に間違っていたことを悟る。 内定 3. C社(中小SIer(一次請けと作業請負がメイン)) 就活不適合者の高学歴文系を掻き集めて、OracleJavaの資格を短期間で取得させて即席のSEとして活用する戦略を取る会社。労働時間中に資格勉強の時間を

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  • 日本の痴漢の「黒い影」 ―埼玉県警とイギリス鉄道警察の痴漢対策の違い― - あなたとあなたの話がしたい

    *1 埼玉県警とイギリス鉄道警察(BTP)の対照的な痴漢対策の事例が報道されている。この2つの事例について私には大きく分けて2つの決定的な差異があるように思われる。 痴漢と対峙する主体が日では被害者、イギリスでは警察 啓発・警告にとどまらない(バツ印を能動的につける)ってところで男女それぞれの側の「怖さ」を刺激するんだ。— Cook⚡生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) 2015年4月17日 Cookさんがツイートしているように、埼玉県警の「チカン抑止シール」の「×」印を痴漢の手に付ける「証拠」生成機能は男女双方の恐怖心を刺激している。まず、被害者が痴漢に対して、シールを押し付けるような能動的な行動に出るのは怖くてできないのではないかということ。そして、男性側から見ると、「×」スタンプによって痴漢冤罪を押し付けられる恐怖があるわけだ。 Twitterを見ると

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