任天堂が来年2月に発売予定の「ニンテンドー3DS」には、シェーダ機能をハードウェア内蔵とした国産GPU「PICA200」が採用される。主流のプログラムシェーダではなく、制限のある固定シェーダを採用した理由について、岩田聡社長は「消費電力と表現力のバランスが良いと思った」と説明した。 10月末に開いた同社決算説明会の質疑応答で、PICA200と固定シェーダを採用した理由について問われて答えた。 同チップの提案を受けて「それで良いのではないか」と決定プロセスに関わったという岩田社長は、同チップによる固定シェーダ採用の利点として消費電力と表現力のバランスを挙げ、「未来永劫にこの方法がいいのかは分からないが、今の段階ではバランスはこれがいいのかなと考えた」と述べた。 3Dグラフィックスに陰影などを付けて表現力を高めるシェーダ(Shader)をソフトウェアで実装するプログラマブルシェーダに比べ、使え
先日、「CEATEC JAPAN 2010」が開催され、例年と同様に多くの来場者を集めた。例年、CEATECでは未来への示唆に富んだテレビ……というよりは、映像ディスプレイという方がいいだろう……が登場してきたが、今年、将来を暗示するような製品があったかというと、少なくともディスプレイ方式に関する展示はなかった。 一方でインターネットとテレビ、家庭内ネットワークの中のテレビといったテーマでの提案は多かった。東芝の「レグザ Apps コネクト」、パナソニックの次世代インターネットテレビ、CEATECでの展示はなかったがソニーのGoogle TV、それに海外でのインターネット経由での映像配信サービスなどを見る限り、一時的にはネットワークをいかに活用するのかを模索する方向でテレビは進化の道を求めるのかもしれない。 東芝の「レグザ Apps コネクト」で提供される「RZコマンダー」のタグシェア画面
東芝は10月4日、「グラスレス3Dレグザ」2機種と“クラウドテレビ構想”「レグザ Apps コネクト」(別記事を参照)を発表した。「CEATEC JAPAN 2010」の開幕に先立ち、幕張メッセの自社ブースに報道関係者を集めて大々的にアピール。壇上に立った東芝ビジュアルプロダクツ社の大角正明社長は、「テレビにイノベーションをもたらす2つの未来」と胸を張った。 世界初の裸眼立体視対応テレビとなるグラスレス3Dレグザは、かねてより同社が技術開発を進めていたインテグラルイメージング方式を採用した3Dテレビだ。20V型の「20GL1」と12V型の「12GL1」をラインアップしており、いずれも12月下旬から発売する。価格はオープンプライスだが、店頭では20GL1が24万円前後、12GL1は12万円前後になる見込みだ。 インテグラルイメージング(光線再生)方式は、物体からの光(反射光)を複数の方向から
Three.jsはJavaScriptのオープンソース・ソフトウェア。Webブラウザが高機能化していく中で競われているのがJavaScriptエンジンの性能だ。実行速度が向上することによって、Webアプリケーションなどの利用が促進される。HTMLレンダリング性能と合わせて重要な指針だ。 マウスの動きを追従する エンジンが高機能化すれば実現できる幅が広がる。その一つが3Dレンダリングだ。JavaScriptで3Dオブジェクトが表現できるようになれば、ゲームはもちろん様々な分野で活用できるだろう。そのレンダリングエンジンとしてThree.jsを紹介しよう。 Three.jsは3Dオブジェクトをレンダリングするライブラリで、先日話題になったGoogleマップを使ったマッシュアップ「The Wilderness Downtown」もこのThree.jsを使って作られた一つだ。さらにマウスで反応する
[CEDEC 2010]フリー版もアリ,意外と凄い「Unity」はゲームエンジンに価格破壊をもたらすか 編集部:aueki Unity Technologies CEO David Helgason氏 CEDEC最終日のスポンサーシップセッションの1つでUnity Technologiesによる「Unity ― 一度プログラムを書けばどこででも展開可能」と題した講演が行われた。まず,「Unityってのはなんだ?」という部分が明らかにならないと話が進まないので,ざっと紹介しておこう。 さて,Unityというのは,最近あちこちで使われているゲームエンジンだ。どんなところに使われているかというと,まず,iPhoneでは非常に大きな成功を収めている。それ以外に,FacebookやMySpaceなどのソーシャルゲームでもよく使われている。 こう書くとライト級の低機能なゲームエンジンではないかと思う人
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