「目指せ総理!」と書かれた横断幕が登場した林氏の集会=山口県美祢市美東町で2021年7月25日、林大樹撮影 くら替え立候補のため参院議員を辞職した林芳正元文部科学相(60)と、河村建夫元官房長官(78)との保守分裂選挙の可能性が高まっている衆院山口3区で、両陣営のアピール合戦が過熱している。それぞれの支援者が、林氏を「首相候補」、河村氏を「衆院議長候補」と持ち上げるなど、将来のポストを挙げて期待の声をぶつけ合う。【林大樹】 「自民党総裁選に立候補することを決意した」。自民党岸田派を率いる岸田文雄会長前政調会長(64)が26日、9月の総裁選への決意を表明した。岸田派に所属する林氏はそれを見届けると、空路で帰郷。その日夜に宇部市で開かれた公明党の集会に参加して「新しい時代の地平線を切り開く」と述べ、自らも首相を目指す意欲を改めて打ち出した。