温泉郷で知られる岩手県西和賀町で、町営の温泉施設が苦境にあえいでいる。町内10カ所の施設は赤字続きで、ここ5年間の町予算からの持ち出しは総額6億6千万円に上る。利用者の減少に老朽化が追い打ちをかけている格好で、町は施設の一部の売却も含めて運用方法の検討を始めている。 1990年に東北初の砂風呂としてオープンした同町槻沢の町営施設「砂ゆっこ」。温泉で約45度に温めた砂場に埋まる快適さが評判で、黄金週間や紅葉シーズンは「順番待ち」が出来るが、晩秋から豪雪の冬場は極端に客足が落ちるのが悩みだ。「誰も来ない日もある」と職員の女性はぽつり。 「東北有数の温泉郷」が枕ことばの同町は湯本、湯川、巣郷など10カ所ほどの温泉地がある。町営の温泉施設は、多くが合併前の旧湯田町が進めた「お湯~とぴあ」構想などで、80年代後半から2000年代初めごろに建てられた。JRほっとゆだ駅構内の温泉、錦秋湖近くの洞窟風呂な
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