図3 表面にはリンゴ印のプロセサや電源制御IC、SanDisk社製のフラッシュ・メモリが実装されている (その4から続く) 「iPad mini」の分解の最後は、メイン基板の観察だ。筐体下部からメイン基板を取り外して、表面に施された金属シールドを剥がしていく。 iPad miniのメイン基板は、片側のみに主要部品やコネクタ類が実装されている。裏面には何も実装されていない。しかも、実装面には“空きスペース”が異様に多い。日経エレクトロニクス分解班が入手したのは、無線LAN機能のみを備えた「Wi-Fiモデル」。LTEやHSPAなどにも対応した「Wi-Fi+Cellularモデル」では、この空きスペースに通信回路が実装されている可能性がありそうだ。 メイン基板の中央に実装されているのは、リンゴ印の刻印が入ったアプリケーション・プロセサ「A5」と電源制御IC「343S0593-A5」。これまでのA