(上)「エリート街道」落ちこぼれた少年2人…から続く 本田圭佑(27)=ACミラン=と香川真司(25)=マンチェスター・ユナイテッド。サッカー・ワールドカップ(W杯)で日本代表の核となる2人は今季、イタリア・セリエAと英プレミアリーグという世界最高峰の舞台で、思うように力を発揮できず屈辱を味わった。 だが、苦境を糧に変えようとする強靱な精神力は、2人に共通した強みだ。少年時代に味わった「非エリート」の悔しさと、それをはねのけるための並外れた努力。「はい上がるための術(すべ)」を自ら培ってきた。 中学入学時に仙台の「FCみやぎバルセロナ」にサッカー留学した香川と、高校入学時にガンバ大阪(G大阪)ユースに上がれず石川・星稜高に進んだ本田。2つの原石は“新天地”で頭角を現した。 平成16年3月、FCみやぎユースの練習試合を観戦したセレッソ大阪(C大阪)強化部課長の小菊昭雄(38)は、守備的な中盤