ポケモンGOを積極活用している自治体の代表格と言えば鳥取県だろう。日本で配信が始まった3日後の7月25日、県は砂(スナ)とスマートフォン(スマホ)を掛け合わせた造語を交え、「鳥取砂丘スナホ・ゲーム解放区宣言」を公表。ポケモンGOユーザーを歓迎すると表明した。これを多くのメディアが取り上げたことで知名度が上がり、砂丘は全国でも有数のポケモンGOスポットとなっている。 こうした取り組みを、ポケモンGOを配信する米ナイアンティックや、開発に協力したポケモン(東京都港区)も評価。今後、一緒に砂丘でどんな取り組みができるか、協業に向けた話し合いも始まっているという。 一連の施策の陣頭指揮を執る平井伸治・県知事に、「ポケモンGO活用術」を聞いた。 (聞き手は井上理) *当連載は、日経ビジネス2016年8月22日号特集「世界を変えるポケモンGO これから起こる革新の本質」との連動企画です。
東京・世田谷区の祖師ヶ谷大蔵駅近くに2016年4月、介護付有料老人ホームがオープンした。「ソナーレ祖師ヶ谷大蔵」。ソニーグループが自ら開設した初めての有料老人ホームである(関連記事)。 立ち上げに当たり、同社グループの介護事業を担うソニー・ライフケアは2015年7月から、職員の採用募集を始めた。一般社員やパートを含め、募集定員は34人。ただでさえ介護現場の人材不足が叫ばれる環境下、世田谷区は大手介護事業者の牙城。「人材が集まらないのでは、と行政からもストレートに質問された」とソニー・ライフケア 代表取締役社長の出井学氏は明かす。 ところが、その懸念は杞憂に終わった。ふたを開けてみると定員の3倍、101人からの応募があったのだ。 ソニーブランドゆえか。そうではない、という。介護パート職種を例に挙げれば「ソニーグループだから、という入社動機は5%にすぎなかった。ソニーブランドを意識していた人は
神戸デジタル・ラボは、通所介護(デイサービス)施設と利用者家族の間で使用する連絡ノートを作成できるiPad用アプリ「デイオプションアプリ」の提供を2016年8月下旬に開始する。同社の介護事業者向けアプリ「介護サプリ」シリーズとしては、「ケア記録アプリ」「持ち物チェックアプリ」に続く第3弾となる。 これまで通所介護施設では、職員1人が利用者15人分の連絡ノートを作成するのに約2時間を費やすこともあり、連絡ノートの作成が職員の業務を圧迫するという課題があった。そこで神戸デジタル・ラボは、既存サービスであるケア記録アプリのデータを活用することで連絡ノートの記載を効率化する「デイオプションアプリ」を開発。提携施設での試用では、約2時間の作業が、アプリ利用後は約10分で完了できたという。 デイオプションアプリは、ケア記録アプリと連携し、保存されているデータ(バイタル、入浴、服薬、食事、おやつ、経過記
デンマークでは今、ICTに力を入れており、先進的な介護への取り組みを行っている――。MT ヘルスケアデザイン研究所所長の阿久津靖子氏は、「Digital Aging Meetup -海外先進事例と国内の取組紹介と2つのAgingスタートアップピッチコンテスト-」(2016年7月6日)に登壇し、デンマークの介護事情を紹介した。 阿久津氏はオーデンセという都市にあるケアセンター「Plejecenter Svovlhatten」を例に、最新の現場を紹介した。Plejecenter Svovlhattenは認知症の患者が入居する施設。特徴は、介護される側だけでなく、介護する側も守るという制度だ。介護士は人がする必要のある仕事だけをし、それ以外は機械を使うという考え方が基幹にある。例えば、床掃除はロボットの仕事だ。 これを端的に表している決まりがある。たとえ介護する相手が床に倒れていても、介護士は自
「医療機関や自治体から『まさにこれが欲しかった』という声を多数受け取った。日本との相性の良さを実感している」――。 米Apple社が2016年4月に提供を始めた、「CareKit」と名付けた開発キット(オープンソースフレームワーク)。同社は日本でこんな反響を受け取っている(関連記事)。 CareKitは、スマートフォンなどを利用した症状モニタリングや服薬管理を通じ、患者自らが疾病のケアに自主的に関われるようにするもの。Apple社の「ResearchKit」がデータ活用型の臨床研究に向けた開発キットであるのに対し、CareKitはその名の通り患者のケアに焦点を当てたフレームワークだ。 CareKitと日本の相性の良さ。それは“病院から地域・在宅へ”という日本における医療のリソースシフトにぴったりと寄り添う特徴を、CareKitが備えていることに由来する。患者が自らの症状や服薬状況を日々記録
開会式でビルが空中に伸びたり縮んだりシーン 8月5日のリオデジャネイロ・オリンピック開会式。会場だったマラカナン競技場のフィールドに、いくつものビルがにょきにょきと伸びたり縮んだりする映像が表れ、出演者がそのビルの屋上を本当に跳び移るかのような、スリリングな場面が展開された。出演者は平らな地上で演技しているだけだが、まるで空中を移動するように見えたのはプロジェクションマッピングと呼ばれる技術のお蔭。あらゆる建物や壁面をスクリーンにするこの投写技術は、今やイベントや催しに欠かせない演出になった。 世界中の人が注目するオリンピックの開閉会式で、プロジェクションマッピングの機器納入と操作を担当したのがパナソニック株式会社(以下パナソニック)。マラカナン競技場に約110台のプロジェクターを持ち込み、世界からスタッフを集め、演出家の厳しい要求に応え、寸分の狂いもなく映像を映しだし祭典に彩りをそえた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く