拼多多(ピンドゥオドゥオ)は2019年8月29日、設立からわずか4年という短期間で中国3大IT企業群であるBATの一角、百度(バイドゥ)の株式時価総額を追い抜いた。“BAT時代”はこれにより終了し、新たな時代を迎えるとさえ言われる。ピンドゥオドゥオの躍進の秘密とは? ピンドゥオドゥオはSNS型のECサービスを展開しており、主にユーザーが集まって商品のまとめ買いをする機能(拼団=ピンチュアン)を武器に、アリババが独占的シェアを保つ中国のEC市場に挑んでいる。同社の創始者であり、CEOの黄峥(ファン・ジェン)氏は中国の名門・浙江大学を卒業後、米ウィスコンシン大学マディソン校にて修士号を取得。米グーグルで数年経験を積んだ後、グーグル中国オフィスの立ち上げに関与。離職後、シリアルアントプレナーとして活躍している“海亀”(ハイグイ、海外留学からの帰国組)だ。 中商産業研究院によると、中国EC市場の取