友達が自転車に乗っていて転んだとき、自閉スペクトラムの特性がある子どもが自転車に「大丈夫?」と声をかけたという話があります。多くの人はそのような場面で、まず人間のことを心配します。しかし、人間と物を同列に見て、「友達は平気そうだけど、自転車は壊れたかも」と考える人もいるのです。 自閉スペクトラムの特性がある子どもが、人に興味がないわけではありません。そうではなくて、人間と物を分け隔てしない。平等に考えるのです。そう理解したほうが、お子さんの心理を想像しやすくなると思います。 ※「特性=障害」とはならないため、障害(Disorder)を除いて、「自閉スペクトラム(AS)」、「注意欠如多動(ADH)」ということもあります。このコラムのなかでも、『マンガでわかる 発達障害の子どもたち 自閉スペクトラムの不可解な行動には理由がある』と同様に「自閉スペクトラム」と表記しています。 「人間と物を平等に
![【精神科医・本田秀夫】自閉症の子「いろいろ経験させたい」親心のワナーー私が提案するサポートとは【LITALICO発達ナビ】](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f00410502b9a58dbf489d6b7e9671ed16508d17e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fh-navi.jp%2Fuploads%2Farticle_master%2F202309%2F35029642%2Fd6f0396b-fc62-4669-b37f-0bd1a1598670_l.png)