ルブラン作品前に立つ学芸員=名古屋ボストン美術館 ■名古屋ボストン美術館 芸術の世界で女性が珍しかった時代、先駆的に活躍した女性芸術家の作品を紹介する「アートに生きた女たち」展。会場外の「ドレスアップコーナー」では、絵に描かれた衣装を着て肖像画の人物に扮し、撮影することができる。 用意したのは、画家ヴィジェ・ルブランらが描いた2点の肖像画の衣装だ。今回特別に、担当学芸員が衣装を着てルブラン作「若い女の肖像」の前に立ってくれた=写真。光沢ある深い緑のドレスに黒いショールをまとい、描かれた女性同様、凛(りん)としたまなざしで立てば、まるで絵から飛び出てきたよう。ドレスを製作したのは名古屋ファッション・ビューティー専門学校の学生たち。「絵画から伝わる生地の風合いを大事にした」と話す。 カメラを前に、身も心も、当時の女性になりきりたい。 ◆名古屋市中区金山町1の1の1(電話052・684・