中止となった「表現の不自由展・その後」に展示されていた「平和の少女像」=2019年7月31日、名古屋市東区、上田潤撮影
香港作家「困難、日本に伝えたい」=あいちトリエンナーレで声明文-条例改正問題 2019年08月13日16時13分 「あいちトリエンナーレ2019」に出展された香港出身の梁志和氏と黄志恒氏の作品=13日午後、名古屋市西区 愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」に出展している香港出身の作家2人が、逃亡犯条例改正問題をめぐるデモ弾圧に抗議し、会場で声明を出した。声明文は「(香港)政府は大勢の名もない人々の声に耳を傾けるべきだ。この困難な状況を日本の皆さまに伝えたい」と訴えている。 <関連ニュース>香港・逃亡犯条例改正 2人は、写真などを題材に共同制作を行う梁志和氏と黄志恒氏。トリエンナーレ会場の一つになっている名古屋駅に近い下町の木造民家内に作品を展示し、入り口近くにA4判で日本語と英語の声明文を並べて置いた。 声明は「現在、香港は大変困難な状況にある」と説明。「私たちの自由
マガジン > ニュース > タニア・ブルゲラらが「表現の不自由展・その後」の展示再開を求める声明を発表、出品作品の一時取り下げを決断 2019年8月12日、タニア・ブルゲラをはじめ、国外を拠点とする複数のあいちトリエンナーレ2019参加アーティストおよび国際現代美術展部門のキュレーター、ペドロ・レイエスが「IN DEFENSE OF FREEDOM OF EXPRESSION(表現の自由を守るために)」と題した声明を発表し、一時的に作品展示を休止することを決断した。声明発表に先立ち、前日11日にアーティスト有志主催の公開討論が愛知芸術文化センターで開かれ、ブルゲラ、ペドロ・レイエス、スチュアート・リングホルト、イム・ミヌク(スカイプでの参加)のほか、小田原のどか、加藤翼、村山悟郎など国内からも15人ほどのアーティストが参加。アーティスティック・ディレクターの津田大介を交えて、議論を交わして
「仕事は本当に好きで天職だと思う。でも食べていけない」。ある図書館の司書の女性(ツイッター名「よるこ」さん)が投稿したツイートが波紋を広げている。女性は大学を卒業後、3つの図書館で合わせて10年以上、働いてきた。しかし、待遇はすべて非正規雇用。給与は正規職員の半分に及ばず、金銭的な困窮から「これ以上働くことは無理」と転職を決意した。 今、公立図書館で働く職員のうち、約7割が非正規雇用という。日本図書館協会の統計によると、1998年に約8千人だった非正規職員は、2018年には約3万人にまで増えている。1998年当時は全体の5割以下だったにも関わらず、この20年間で激増しているのだ。 背景には、自治体の財政難がある。厳しい財政で人件費を削りたい自治体は、次々と職員の非正規雇用化を進めてきた。その結果、図書館の現場では今、何が起きているのか。そして、これから何が起きると予想されるのか。図書館の司
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、いわゆる従軍慰安婦を象徴する少女像などの展示が中止となった問題について、実行委員会会長の大村秀章・愛知県知事は13日の定例記者会見で、今年6月に展示内容を初めて知り、一部作品を展示しないよう企画者に要望したと明らかにした。 大村知事や実行委事務局によると、大村知事が6月に「表現の不自由展・その後」の説明を受けた際、芸術祭の企画責任者である津田大介芸術監督に対し、少女像について、「本当にやるのか。展示はやめてもらえないか」「実物ではなく、パネルにしてはどうか」などと伝えたという。 企画展の運営メンバーからは「それなら、この企画展を全てやめる」などの話もあり、最終的に、来場者に写真撮影やSNS投稿を控えてもらうことで、展示することになったという。 大村知事は「強い要望・希望は申し上げたが、それを超えると憲法21条(表現の自由の保障)の話になる」と説
【特別寄稿】今回の展示中止は「テロ事件」だ 木村草太氏がみた表現の不自由展 行政による芸術表現への介入、憲法上も問題 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で企画展「表現の不自由展・その後」が大量の抗議電話や脅迫を受け中止された。この事態を「テロ事件」と意義づけ、意に反する展示について政治的立場から介入することに憲法上の問題点を指摘する憲法学者の木村草太氏が沖縄タイムスに寄稿した。 「琉球人は出て行け」銀座パレードで浴びせられた罵声 ■「脅迫されない権利」の侵害 あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」が、放火予告と抗議電話の殺到で中止に追い込まれた。 まず、大前提として、「今回の展示中止はテロ事件だ」との認識が重要だ。 一般論として、主催者が、外部からの意見に説得された結果として、自律的に展示を見直すことは当然あり得る。個人には、公共施設での催しを自由に批判する権利がある。また
東さんはTwitterで「津田監督には、この1週間、いろいろ善後策を提案していたのですが採用されず、アドバイザーとして職務を果たすのが困難な状況になりました」と説明。 「今後は、公的な立場を外れ、一個人としてトリエンナーレを応援していければと思います。あらためまして、このたびは、ぼくの力が及ばず、県民のみなさま、出展者のみなさま、申し訳ありませんでした」と改めて謝罪した。 そのうえで、「『表現の自由』vs『検閲とテロ』という構図は、津田さんと大村知事が作り出した偽の問題だと考えています」と指摘。津田さんの責任について以下のように言及した。 「海外のアーティストは表現の自由を訴えている。けれどもそれは日本の市民には特定のイデオロギーやプロパガンダに賛同する党派性のように見える。このようなねじれを作り上げた責任は津田さんにあり、彼はそれを早急に解きほぐさねばなりません」 また、文筆家の岡田育さ
In an open letter sent to ARTnews on Tuesday morning, a group of artists called on the Aichi Triennale in Nagoya, Japan, to remove their work from the show. The open letter comes a week after the triennial took work off view, in a controversy that some have alleged is censorship. The letter is signed by Tania Bruguera, Pia Camil, Claudia Martínez Garay, Regina José Galindo, and Javier Téllez, as w
ウーゴ・ロンディノーネら新たに9作家が展示中止を要求。あいちトリエンナーレ2019で混乱続く「表現の不自由展・その後」の展示中止を受け、海外から参加しているウーゴ・ロンディノーネら9作家が新たに自らの作品展示の中止を『ARTNEWS』宛のオープン・レターで要求した。これで展示の辞退は11組に拡大する可能性がある。 「あいちトリエンナーレ2019」に参加している海外作家たちが、一斉に声を上げた。 『ARTNEWS』によると、すでに展示辞退を正式に表明し、展示が中止されている韓国のアーティスト、イム・ミヌクとパク・チャンキョンの2名に加え、ウーゴ・ロンディノーネ、タニア・ブルゲラ、ピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンド、ハビエル・テジェス、モニカ・メイヤー、レニエール・レイバ・ノボ、ドラ・ガルシアの9作家がキュレーターのペドロ・レイエスとともに12日付で『A
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