フランス人の美術史家ソフィー・リチャードは、日本の美術館は、この国の文化を知る上で、「最高の場所」と語る。10年以上かけて、全国各地の美術館を訪ね、取材を重ねてきたリチャードに、えりすぐりの美術館とその魅力について聞いた。 ソフィー・リチャード Sophie RICHARD ロンドン在住の美術史家・著述家。仏プロバンス生まれ。エコール・ド・ルーブル、パリ大学ソルボンヌ校で美術史を学び、修士号を取得。英語で出版したガイドブックの日本語版『フランス人がときめいた日本の美術館』が美術ファンの間で評判になり、BS11でTVシリーズ化される。日本美術の魅力を欧米諸国へ発信する活動が評価され、2015年度文化庁長官表彰 文化発信部門を受賞。2020年に、掲載美術館数を大幅に増やした最新ガイドブックの和訳版が刊行予定。 日本には5700館以上の博物館・美術館がひしめき、美術品を中心とした美術館だけでも1
「あいちトリエンナーレ2019」(10月中旬終了)の中の「表現の不自由展・その後」が中止そして再開という過程を経る中で、表現の自由についての論争が発生したが、筆者は普段国外に住んでいることもあって、議論の高まりや報道ぶりを「外から見る」だけとなっていた。 7日、ハフィントンポスト・ジャパンが東京都内で表現の自由をテーマにしたイベントを開催すると知って、一時帰国前に早速申し込み、抽選に当選のお知らせいただいた後、早速足を運んでみた。 イベントのタイトルは「ロバート・キャンベルさんと一緒に、200人で賛否両論のアート作品を見てみよう」であった。日本文学研究者のキャンベルさんは国文学研究資料館長で、メディアのインタビュー記事を何度か拝読している。 ハフポスト編集長の竹下隆一郎さんは、よくテレビに出演していると家族が教えてくれた。 「いったい、どんなアート作品を見ることができるのだろう」とワクワク
『週刊プレイボーイ』で「挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが、「言論・表現の自由」をめぐる問題について語る。 * * * このまま日本の言論は"萎縮"し続けることになるのでしょうか。 今年8月、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が脅迫・抗議で中止に追い込まれ、話題となりました。 その後、10月には神奈川県川崎市の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で、慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画の上映が、「抗議電話への対応に追われる」などの理由で中止。さらに11月にも、富山県朝日町で予定されていた作家の講演会が、妨害予告の電話が入ったことで中止となりました。 それぞれイベントの規模感も、政治的主張も、脅迫の度合いも異なりますが、あいちトリエンナーレの一件が「気に入らない言論や表現を電話で中止させる」ことの成功例とな
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