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ブックマーク / mmpolo.hatenadiary.com (5)

  • 笹木繁男『戦後美術の断面』が発行された - mmpoloの日記

    笹木繁男『ドキュメント 戦後美術の断面 作家の足跡から』が発行された。副題が「空爆の焦土から立ち上がった美術―大観、フジタ、龍子、梅原龍三郎から靉光、松竣介、中村宏までの70名―」というもの。戦前から戦後にかけて活躍した日の画家・彫刻家70名を取り上げて、基的な年譜から画家のエピソードまで詳しくおもしろく書かれている。笹木は「新しいスタイルの年譜」と自称しているが、その試みは成功していて当におもしろい書のサイズはA4判、カラー口絵が32ページ、図版が279点も掲載されている。文は2段組みで455ページ、口絵と併せて495ページという大著だ。単純に割り算しても、作家一人あたり400字詰め原稿用紙で平均35枚も充てている。まさに戦後美術家の百科事典、伝記の集大成とも言えるほどだ。これ1冊あれば、主要な作家の伝記は間に合うだろう。笹木は「掲載作家すべての戦前・戦中期の出品展覧会、

    笹木繁男『戦後美術の断面』が発行された - mmpoloの日記
    ykkykym
    ykkykym 2014/11/03
    “ 藤田嗣治に関しては//詳細は来年発行を予定している『藤田嗣治 その実像を求めて』と題する書籍に書くという。そこでは藤田に関する新しい事実も明かされるらしい。”「美術の窓」の連載とは違うのかな。
  • 『色彩持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』とモーリス・ルイス - mmpoloの日記

    村上春樹の『色彩持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の表紙カバーにモーリス・ルイスの作品が使われている。それは村上が選んだのだろうという人がいたが、あれを選んだのはブックデザイナーなのではないか。村上春樹は落田洋子のコレクターだという。事実、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』も『マイ・ロスト・シティ』も表紙に落田洋子の絵が使われている。落田洋子とモーリス・ルイスでは傾向があまりにも違いすぎる。いや、落田洋子を選ぶ感性からは逆立ちしてもモーリス・ルイスは出てこないだろう。下に掲載したのがモーリス・ルイスの作品。 モーリス・ルイスは戦後アメリカの抽象表現主義の作家だ。大きなキャンバスに絵具を流し染み込ませた作品を作った。そんなことをした作家はいなかったので、独創性を何よりも重んじるアメリカの美術界で高く評価され、欧米や日の美術館に収蔵されている。私も東京国立近代美術館や東京都現代

    『色彩持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』とモーリス・ルイス - mmpoloの日記
    ykkykym
    ykkykym 2013/10/21
    春樹は落田洋子のコレクターなのか。宇佐見圭司のルイスについてのコメント引用あり。
  • バーネット・ニューマン「アンナの光」売却 - mmpoloの日記

    DIC(旧・大日インキ)は、同社が運営するDIC川村記念美術館が所蔵するバーネット・ニューマン「アンナの光」を、海外企業に103億円で売却したと発表した。バーネット・ニューマンはアメリカ抽象表現主義のトップに位置する画家。「その「アンナの光」はニューマンの最大規模の作品で、左右610cmという大きなもの。同美術館では、マーク・ロスコ、フランク・ステラと並ぶ美術館の目玉作品だった。 ニューマンはアメリカ抽象表現主義の作家たちのなかでも最も中心的な画家だという。だが日での知名度は意外にも高くはなかった。ニューマンの作品は「アンナの光」のように巨大なものが多く、それがわずかの縦線を除いて1色で塗り込められているという単純なものだ。日での回顧展は3年前のこの川村記念美術館でしか開かれていないし、仄聞ではこの美術館以外には大きな作品は収蔵されていない。そういう意味では、川村記念美術館だけが、日

    バーネット・ニューマン「アンナの光」売却 - mmpoloの日記
  • 群馬県立近代美術館と川村記念美術館 - mmpoloの日記

    4月8日朝日新聞夕刊に「新生美術館を味わう」という記事が載っていた。群馬県立近代美術館と千葉の川村記念美術館が改築・増築したという記事だ。群馬では採光と照明設備を改善し、展示室が明るく開放的になったという。川村は企画展示ホールを増設し「バーネット・ニューマンやフランク・ステラの作品など、従来のスペースでは展示しきれなかった大作を常設する」という。抽象表現主義のトップに位置づけられているニューマンの今回展示されている「アンナの光」は縦276×横611cmの巨大さだ。 新生美術館に対して少しばかりアヤをつければ、群馬県は数年前この近代美術館のほかに群馬県立館林美術館を作りながら、収蔵点数が涙の出るくらい少ないのだ。文字通り箱もの行政だ。そのことは以前書いた。 「これでいいのか、群馬県立近代美術館」(id:mmpolo:20070125) 川村記念美術館については、ここが大日インキの一部門であ

    群馬県立近代美術館と川村記念美術館 - mmpoloの日記
    ykkykym
    ykkykym 2013/08/14
    「学芸員に聞いた。なぜ美術館が企業の一事業部門なのですか? いざというとき収蔵作品を売却することができるためです。何ともはや。」
  • 東京都現代美術館閉館というガセネタの影響 - mmpoloの日記

    美術評論家の名古屋覚が『ギャラリー』4月号の「評論の眼」に、東京都現代美術館が閉館することになるだろうと書いた。 ……ところで、そんなインチキみたいな展示を多くやる東京都現代美術館を閉館し、主に都内在住作家による最新のアニメやゲームと、書や工芸などわが国の伝統美術を同時に紹介する「クールトーキョーフォーラム」を同館建物内に新設する方針を、東京都はこのほど固めた。収蔵品売却と美術館精算のために必要な条例案を年内にも都議会に提出するという。誌発行日には周知のことになっているだろう。 これが読売新聞などにも取り上げられ、東京都現代美術館が否定するなどの騒ぎになった。名古屋覚は雑誌の発売日(4月1日)にかけたエイプリルフールのジョークだと弁明し、『ギャラリー』編集部も事実ではなかったと謝罪した。 その影響か、『ギャラリー』5月号の「評論の眼」で名古屋が謝罪し、今回で連載を終了すると書いている。

    東京都現代美術館閉館というガセネタの影響 - mmpoloの日記
    ykkykym
    ykkykym 2013/05/03
    連載終了は妥当な判断だと思うが、名古屋氏による逆ギレ種明かしが読みたかった。
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