世界的な海洋汚染が問題になっているプラスチックの微粒子マイクロプラスチックが、陸地から遠く離れた大西洋の深さ300~600メートルにいる深海魚の体内にまで蓄積していることをアイルランド国立大の研究グループが14日までに突き止めた。検出率は全体の70%超と高く、調査した7種全てから見つかった。 いずれも資源量が多い魚で、マグロやイルカなどの餌として重要な役割がある。グループは「マイクロプラスチックにはポリ塩化ビフェニール(PCB)などの汚染物質が吸着し、高濃度になりやすい。深海の生態系や、魚を食べる人間の健康にも悪影響を与えかねない」と警告した。