⽕があればできること 「 無⼈島に何か⼀つだけ道具を持っていけるとしたら、何を持っていくか?」という質問に、私は冗談めかして「マンガ『寄⽣獣』全巻」と答えています。 しかし、真剣に考えるのなら「⽕打⽯もしくは⼤きな⾍眼鏡」になるでしょう。どちらも(たとえば「錐揉(きりも)み式」などに⽐べて)熟練を要さない着⽕器具です。ライターやマッチのような燃料切れもありません。⼩学⽣の頃に、⾍眼鏡で太陽光を集めて⽕を起こすというイタズラをしてこっぴどく叱られたのは、私だけではないでしょう。 ⽕は、太古のテクノロジーです。 ヒトは⾷料がなくても、⽔さえあれば数週間は⽣きられます。が、煮沸消毒していない⽣⽔を飲むことは⼤変危険です。未加熱の⾷品を⾷べる実験では、栄養学上は充分なカロリーを摂取していたにもかかわらず、わずか12⽇間で被験者の体重が平均4.4キログラムも減少したという報告があります[1] 。タン
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