そもそも「監視」とはどのような行為なのでしょうか。三省堂「大辞林」によれば、「不都合なことの起こらぬように見張ること」と定義されています。つまり、データベースシステムの監視とは、データベースシステムの安定稼働を阻害する事象が発生しないように、「何か」を見張ることです。今回は、データベース運用において、監視する対象や方法について説明します。 データベースの健康状態を把握する ところで、「データベースシステムの安定稼働を阻害する事象」とは何でしょうか。 人の場合で考えてみると、健康に生活することを阻害する要因として「病気」が考えられます。病気にならないように定期的なチェック(血圧、体温、体重の測定など)や、医師による診断が必要なように、データベースにおいても普段からの定期的な健康状態の把握や診断が必要です。 例えば、システムの利用状況はビジネスの変化により影響を受けるため、カットオーバー時には